こんにちわ。
について、記事にしていきます。
【マッチング試験】についてそもそも知りたい人はこちらの記事をご覧下さい。
前提:医学生〜医者が結婚する主な3つのタイミング
以前こちらの記事でも話題にしましたが、医学生〜医者が結婚するタイミングは主に3つのタイミングがあるとされています。
もちろん例外はありますよ?
ゴールインした後の話はしりませんが(1/3は離婚する世の中ですからね。多忙な医者との結婚では言わずもがなですが)、その3つは以下のパターンがあります。
1.医学生の頃から付き合っていたカップルが初期研修終了のタイミングでゴールイン
2.専門医修了した卒後5〜6年の医師がゴールイン
3.医師として研鑽を十分に積んで落ち着いたタイミングでゴールイン
それぞれ簡単に見ていきますね。
1.は読んで字のごとくですね。
医学生の頃から付き合っているカップルが、卒業後の初期研修の2年間を乗り越えて、後期研修(専門科を決める場面)に進む前=大学病院の医局に入局する前のタイミングで結婚するパターンです。このタイミングを逃してしまうと(今は大分なくなってきているそうですが)大学病院の医局に入る=教授に結婚式の出席や挨拶をしたりと、ただでさえ忙しい結婚式の準備のハードルがよりワンランク上昇してしまうからです。年齢としては現役医学部合格カップルで24歳ですね。
このパターンにかなり影響を与えるのが、初期研修先の病院をどこにするか、つまり【マッチング試験】の結果ですね。ここを乗り越える重要性についてはこの後話をしていきますね。もちろん、初期研修に突入する前に結婚したカップルもいますよ。
2.が数としては多いかも知れません。医者だけでなくどの職種も、結婚するならある程度仕事が一通り出来る様になってから、と思っている人が多いのではないでしょうか?医者ももれなく、そういった考えの人が多いですね。なにせ人の命を預かっているわけですから。
もちろん5-6年で全て知識が蓄えられている訳ではありませんが、一つ「専門医」という資格を取得する頃になっているはずです。そうして資格の面でも、仕事に慣れ出す面でも、あとは給料が上がっているという面でも生活に一つの区切りをつけよう、という人もいます。
masa夫婦のタイミングは1と2の間ですね。
3.は少数派ですね。医師としてかなり研鑽を積み、10年20年と経て結婚する医師の方もおられます。もちろんそこまで運命の相手に出会えてなかった人も入れば、一心不乱に医学に向かっている中でそれどころではなかった、という人もいますね。とはいえ、こちらは狙ってどうこうという話ではないので、一旦置いておきましょうか。
ちなみにこの辺りの内容について、Youtube動画にしたのがこちらの動画になります。
文字で読むのはつらいけど、動画媒体だと助かる!という方は、順次動画媒体にして発信していこうと思いますので、チャンネル登録しておまちください。
ではここから、1のパターン、つまり今医学生と付き合っていて、このままゴールインしたいと考えている方に大事な情報を話していきますね。
本題の、マッチング試験が2人に与える試練について。
問題1:初期研修希望病院の希望の違い
ここからマッチング試験に挑む医学生カップルを阻む問題を2つ紹介していきます。どちらも2人にとっては死活問題ですが、避けることの出来ない問題なので、2人で話合うきっかけにしてもらえれば。
まず一つ目ですね。
【初期研修希望病院の食い違い】
これがまずほとんどと言って良い話になります。なにせ、日本全国にどれくらいの数があるのか?というくらいたくさんの初期研修指定病院があります。そしてこちらの記事で話をしていますが、初期研修病院に期待する内容はそれこそ医学生によって様々です。
立地を希望する人もいれば、手厚い研修を希望する人もいれば、それこそ給料を大事にする人もいます。
ここの価値観の違いを確認するのが本当に大事です。
最近は「ハイパー」「ハイポ」などと言われますが、めちゃくちゃ忙しい病院での研修を希望するAくんと、ほどほどで良い研修を希望するBさん。きっと同じ病院での研修はできませんよね?
もちろん初期研修が同じでなくとも近くの病院であれば良いわけなのですが、タダでさえ忙しい病院での研修を希望するAくんに、同じ病院で研修していたとしてもBさんと合う時間が作れるかも不思議な中で、別病院のBさんと合う時間を作れるかどうか。
言ってしまえばAくんの努力次第にはなるのですが、こういった所の価値観:お互いにあう時間と初期研修の優先度の違い、もすりあわせておくことがおすすめします。
普通の大学生の恋愛にしては、重たすぎるテーマですよね。実際、このマッチング試験前にすりあわせが上手く行かず、分かれる医学生カップルも多いです。
つまり
研修場所(せめて地方)、給料、負荷のかかり具合、どれくらいの間隔で会うか(可能なら将来をどうするか:結婚するタイミングも含め)
までの話をマッチング試験前(医学生6年の夏)までに詰めておく必要があるんです。
こんな話、23歳の男女に出来ます?
僕も出来るとは思いませんが、これが出来ないカップルは残念な結末を迎えていることが多いです。逆にそのままゴールインしたカップルは、この辺りも日頃から話し合う中でゴールインしていましたね。masaの周りはそういう、端から見れば【大人びすぎてない!?】というカップルが多かったので、ゴールインにたどり着いてました。
つまり、自分の初期研修先だけでなく、交際相手の立場も考えて初期研修先を選ぶ事が出来たカップルがゴールイン出来る、という事です。
わかりましたか? 医学生のみなさんはぜひ、相手への配慮せずに初期研修先は選びましょう。
問題2:マッチング試験に両方合格するかどうか?
そして、そんなハードルの高い価値観のすりあわせを終えて(普通こんな話を、結婚願望ない相手にしたら引かれますよね・・・)、ようやく2人の納得の研修病院を選べたとしてももう一つ問題が出てきます。
それは、2人とも無事に合格できるかどうか?
今まさに、マッチング試験に取り組んでいる医学生にはつらい話なのですが、残念ながらマッチング試験は医学生が病院を選ぶ試験でもありながら、病院が医学生も選ぶ試験でもあります。つまり、2人が同じ病院に「ここで研修したいです!」と希望しても、断られてしまう可能性は多いにあります。
それだけならまだしも、もっと辛いのはAくんは合格できたけど、Bさんが合格出来なかった場合ですね。気まずい空気が流れる上に、Bさんの今後をどうするのか、という問題が生じてきます。第一志望じゃないにしても、近くの病院に就職できればまだ良いのですが、全然就職した地方が違う場合は完全に遠距離恋愛がスタートしてしまいます。病院側からすると、AくんとBさんが交際している、なんて情報はないですし、それに伴う配慮も日本ではないですからね。
残念ながら、そうなった時点でかなりゴールイン出来る可能性が遠のいた、と言って良いかもしれません。悲惨ですが、現実的な話masaの同期はこの時点でお別れの時期が来たカップルも居ます。
この問題は元も子もない言い方ですが、生じてしまった場合のリカバリーがかなり大変なので、頑張って乗り越えてください。是非こちらの記事も参考にしてくださいね。
少し蛇足:米国の医学生カップルへの配慮
米国はレジデンシーの応募(日本で言う研修医)のときに【カップルズマッチ】という制度があります。正式にはNational Resident Matchin Program Couples Matchという名前で、【結婚・交際中・同性でも親友でも】同じ地域でペアでマッチするアルゴリズムがある。
同学年でないと使えない制度なのですが、これ、かなり頼もしい制度ですよね。こちらの本に少し詳細が書いてありました。
日本でも導入したらいいのになぁ・・・と心から思う制度ですが、これが国柄なんでしょうね。日本に比べて米国では、家族を大事にしなさい!という主張がはっきりしています。
ここが日本と違い、仕事<<家族の国ならではですね。
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