【子育て論】内科勤務医は我が子に医者を薦めるのか?【薦める理由・薦めない理由を解説】

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医者看護師夫婦からの子育てアドバイス
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こんにちわ。

今日は少し趣向を変えて、「医者」に特化した記事にしてみました。少し子供への教育の色が出てしまいますが、「内科勤務医は子供に医者を薦めるのか」という内容です。

我が子を医者にしたい

でも忙しいって聞いてるし・・・

漠然としたイメージで我が子を医者にしたいと思っている親御さん将来の職業で医者を志している学生の方々に読んで頂ければ幸いです。
では始めに、本日のまとめです。
「今日話す事」
・内科勤務医は子供に「医者」を薦めるのか

「見て欲しい人」
・子供を医者にしたい人
・これから医者を目指す学生さん

「結論」
・医者はやりがいのある仕事だけどめっちゃ大変
・子供には薦めも止めもしないが、覚悟は問う
では本題に行きましょう。
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ざっくり解説。改めて「医者」という職業について

まずは医者という職業の特徴をざっくりとお話ししていきましょう。特徴が分からないのに薦める・薦めないもないと思うので。医者という職業について「良い所」と「悪い所」もごちゃまぜに紹介していきますね。

医者の特徴その1. 高給取り

言わずと知れた高給取りの職業、それが医者ですね。

実際厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(2018年)」のデータからは、平均年齢40.9歳で平均年収およそ1161万円と推定されています。これが常勤先からの給料のみで計算されているため、これに加えて他の病院での外勤をしていたりすると副収入として追加されるので、勤務医の平均年収は1500万程度にはなるでしょうか。とはいえ、これは全医師から平均を出した形ですが、年齢で考えると30代になると年収1000万に乗ってくるイメージです。

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30代の全職種での平均年収が444万であることを考えると同年代の給料の倍ですからね。そりゃ高給取りって言われますよね。

医者の特徴その2.専門職:格式

転職が話題の昨今ですが、業種に限らず、特に資格は重要と言われますよね。資格と言えば、それを取る為の労力や価値が言われたりするんですが、中でも最強の資格の一つが「医師国家資格」です。

 取るのに苦労する「医師国家資格」に加えて「内科専門医」や「心臓血管外科」などさらに研鑽を必要とする資格が上乗せされる職業です。

 

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THE 専門職って感じですよね。

もちろん今の時代は昔ほど医者=権威者ではないですが、それでも医者という職業は自己肯定感を高めてくれる職業かな、と思います。

いやいや、権威だけもらっても・・・

 という人もいるとは思いますが、人に尊敬されたり、感謝される仕事じゃないとやっぱり仕事は続かないので、大事な要素かなと個人的には思います。

医者の特徴その3.働き場所の多様性

 先ほどの特徴と重なる部分がありますが、医者は「医師国家資格」をベースに、その上に更に様々な専門医が乗っかります。そのため働き方の幅が広いです。

 

大学病院のような専門が強い場所で手術などを中心に働く医師もいれば、訪問診療をすることで患者の家に赴く医師もいれば、新しい薬などを研究する医師もいますし、産業医といって会社のアドバイザーの様なポジションで働く医師も居ます。

 それだけ、「医師」といっても働き方の多様性があるのも特徴と言えると思います。

医者の特徴その4.重労働

 ここまでは良いところばっかり話してきましたが、不公平なのでここからは悪いところを。やっぱり重労働ですね。当直を含めたら48時間を超える連続勤務なんてざらです。休みの日でも担当患者に何かがあったら呼び出されることも全然あります。

 

最近はチーム制(複数の医師で患者を担当)などの導入により比較的ましになりつつありますが、それでもブラック企業も真っ黒なブラック労働をすることも多いです。これに加えて専門資格を取るための勉強時間も確保する訳ですから、重労働ですよね。

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ちょっと書いてて悲しくなってきてしまいますが。。。

医者の特徴その5.なるまでに高いハードル:勉強面

さっき勉強の話したじゃんか!

と思う方もいるかもしれませんが、先ほどのは「医者になってからの話」。ここでいう高いハードルというのは「医者になるまで」の話です。

 少なくともmasaが医者になるときは高校まで勉強して進学し、センター試験で平均9割の得点率を取り、2次試験を乗り越えた上でやっと医学部に入学することが出来ました。
 その上で、6年間、留年のリスクがある環境を乗り切り、4年のCBT/OSCEの試験を乗り越えて卒業試験/国家試験を受けた上でやっと医師になることが出来ます。
 それだけ、現役合格の人ですら24年間を費やして獲得する「医師国家資格」という専門職
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やっぱりなるまでに高いハードルですよね。もちろん人の命を預かる職業だから、と言ってしまえばそれまでなのですが。

さて。このように「医者」という職業も良い・悪いイメージを書いた所で、改めて子供に「医者」という職業を薦めるのかどうか。まずは薦める理由を書いていきましょう。

医者看護師夫婦が子供に医者を薦める理由

楽しさのある職業

少し誤解があるタイトルですが、やっぱり人に感謝される仕事をするのは楽しいです。どの専門にすすむかによって、細かい仕事内容は変わってきますが、医者の仕事はどの専門に進んでも間違いなく人の役に立てる職業です。

 その上で医学という分野も面白いです。実際自分の選んだ薬や処置で患者さんの症状がどんどん良くなっていくところを見ると、勉強頑張ろう、と思えますしね。
 なので、やっぱり「楽しさ」のある職業かな、と思います。子供にも胸を張って伝えられますね。

あこがれる職業

 やっぱり職業を聞かれた時に「医者」と伝えると、すごーい!と言われることが多いです。もちろんこのために医者になったわけでは全くもってありませんが、すごーい、といわれて悪い気は全くしませんよね。
 そんな風に人からあこがれられる職業ではあるので薦めてもよい職業かな、とは思いますね。

安定して職にあぶれることはない(医師国家資格)

 そしてやっぱり「安定感」のある職業の筆頭ではないでしょうか。

 

働き方も多彩なので、「好きなこと、好きな場所で生きていく」ことを考えず、給料を頂くことに重視するならば働き口はいくらでもある職業だと思います。病院からクリニック、ひいては高齢者施設など様々な所に仕事の場があります。

もちろん医者が過剰になっていくのではないか、という危惧はありますが、それは別の職種では今更な悩みで、「医者」が少しずつ特権階級から落ちてきているだけかと。むしろ労働負担が軽くなるけど働く場が無くなることはない、となると別に歓迎してもよいことではないかな、と個人的には思っています。

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やっぱり「医師国家資格」は最強の資格ですね。

では続いて、薦めない理由についても書いて行きましょう。

医者看護師夫婦が子供に医者を薦めない理由

労働と対価(金銭面)は見合っていない

ここまで【高給取り】と書き続けた内容とは矛盾するのですが、正直に言えば「労働と対価は見合っていないなぁ」とは思います。

もちろん自己研鑽の要素も多いのですが、どうしても医者って職業は、勤務時間が終わったら「終わり」!!となることは難しい職業です。なにせ、医学の世界はどんどん変化・進展していってしまっていますから。とはいえこの辺りは良心とのバランスにはなるんでしょうが、「医者」という職業の扉を開いたからには、関わった患者さんの体は少しでも良くしてあげたいですよね。

 そうなると、自己研鑽の時間も含めたら「最低賃金とは???」って時給で働くことになるわけです。
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お金で苦労はしないけど、労働でかなり苦労することになってしまいます。

私生活を犠牲にする医師は多い

 で、結局時間を生み出そうとすると、こうなるわけですね。masaも痛感しています。どうしても妻や娘と過ごす時間を取りたい反面、自己研鑽の時間とのバランスが難しいです。ちょうど子供がかわいく成長していく時期と、医者としての積み上げまっただ中な時期が重なってきてしまいますから。

 

 そして、結局私生活を犠牲にするわけですね。出来る事なら子供にはそんな生活は送って欲しくないと心から思います。

単純に医者になるまでのハードルが高すぎる

 正直これが一番薦めない理由にあたるかもしれません。

とにかくなるまでのハードルが高すぎます受験まで勉学に励み、大学に入ってからも勉学に励み、就職してからも勉学に励む

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いつ休むの??

 というのが正直な所です。もちろん「医者という職業が尊いもの」であることには変わりありませんが、それでも「医師国家資格」、その先の「専門医資格」を取得するまでに積み上げなければならないものが多すぎるなぁ、というのがここまで生きてきた感想です。
 幸いストレートで来ているmasaですら、かなり時間がかかったなぁ・・・というのが正直な所。なのでここに浪人・留年が重なるとかなり心への負担があると思います。

親としては、

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そこまでの負荷は子供にはかけたくないなぁ

というのが正直な気持ちです。

ここまで薦める理由、薦めない理由をそれぞれ見てきましたが、結局masaは子供に医者を薦めるのかについてお話しします。

結論、医者看護師夫婦は我が子に「医者」を薦めるのか

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薦めない、けど止めもしない。

 半端な答えですが、コレに尽きます。
 医者の仕事は心から素晴らしい仕事だと思うし、人の役に立てるやりがいのある仕事と思います。
 ただそれと引き替えに(残念ながら今の日本では)私生活を犠牲にして成り立っている部分がかなり大きいと思います。親としては娘にそんな犠牲は追って欲しくはないですが、その覚悟があるのなら、「がんば!」と応援するつもりです。
 なりなさい!とは言わないつもりで、むしろなりたい!って行った時に一回だけ本当に?って確認するかな、と思います。それでもなお、なりたいと思うならば、勉強頑張ってね!という感じでしょうか。
私立に行かせる財力は今の所ありませんから、しっかり国公立にいってくださいね、とは思っていますが(笑)

後書き

いかがでしたでしょうか。
結論としては元も子もない書き方になってしまいましたが、今日のブログの内容がmasaの正直な気持ちです。もちろん、我が子が進路を真剣に考え出すその時までに医者不足が解消されて、労働負荷が改善していれば文句なくやりがいのある仕事と言えるんですが・・・。
最後にもういちど、本日のまとめです。
「今日話した事」
・内科勤務医は子供に「医者」を薦めるのか

「見て欲しい人」
・子供を医者にしたい人
・これから医者を目指す学生さん

「結論」
・医者はやりがいのある仕事だけどめっちゃ大変
・子供には薦めも止めもしないが、覚悟は問う
以上になります。
ではまた次回の更新でお会いしましょう

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