緊張している医学生のために|病院見学Part 1〜準備編〜|当日の持ち物や情報収集のために

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医者看護師夫婦からの後輩へのアドバイス
この記事は約13分で読めます。
こんにちわ
masa

masaです

〜masaってこんな人〜
関西在住の内科勤務医で、病院〜診療所で勤務
外来から病棟、訪問診療など広い範囲で医療に従事
同い年の看護師の妻と結婚し、現在長女・長男が生まれ4人暮らし(妻育休中)
医師としての業務と父・夫としての育児に奔走中
Twitter、ブログ(ほそぼそyoutube)で医者看護師夫婦の日常の情報を発信中
より詳しい内容や妻について気になる人はプロフィールページを覗いていってください
今日は「病院見学」をテーマに話をしていこうと思います。需要があるのはおそらく医学生、
それも学科の4年生以降がターゲット、なテーマです。
医学生でいう病院見学は、一般の方でいう「就職活動の第一歩」に値します。
以前「初期研修」の項目でお話ししましたが、「初期研修」を行う病院を、学生の間に見つけるために行うのが「病院見学」です。今振り返ってみると
masa

これ、めっちゃ緊張します

自分が所属している大学から離れ、自分だけで相手の事務方にアポイントを取って日程を決定し、病院見学に伺う。
文字にすると「なんだ普通じゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、現役合格している学生の場合、
22歳まで社会に出ておらず、経験を全く積んでおらず、
特に医学分野に特化して視野が狭い医学生
がいきなり大学の授業では習いもいない社会的礼儀を意識して、初めましての病院・就職先候補に飛びこむんです。緊張は恐らく非医療職の方よりももっと大きいのではないでしょうか(私見)。そしてなにより医学の世界は狭いというイメージがありますから。
masa

失敗したらどうしよう

と勝手に緊張していってしまうものです。懐かしい。病院見学は先輩のいる病院を訪ねるでもない限り、基本的に自分を誰も知っている人もいない病院に突入することが多いので、緊張感がよぎるのもなおさらですね。私も例外ではありませんでした。
そもそもいったいどうやって病院の情報収集をするのか?
当日は何を持参すればいいのか?
この記事では、そんなあなたの疑問に答えるべく、複数の病院見学に飛び込み、どうにか人気初期研修病院にマッチングし、実際に試験管を勤めたこともあるmasaが出来るだけ当時の気持ちを思い出しながら記事を書いていこうと思います。このページを訪れてくれた同じ気持ちのあなたの助けに少しでもなることを願って。
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晴れて初期研修医になれたあなたは是非ともこちらの記事もチェックしていってください。
また、今後社会人になったあなたは、これからお金のことも考えていかないといけません。医師としてのキャリアを考える上でもお金の話はとっても大事になります。こちらの記事も一緒に目を通して下さい。

 

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病院見学の前準備|レジナビ・レジフェアについて解説

このページにたどりついたあなたは多かれ少なかれ病院見学に興味を持っている人ですから、きっとレジナビ・レジフェアについて知っていると思いますが、知らない人のために解説すると。一言で言えば他職種でいう就職説明会の様なものです。あなたたち医学生に初期研修に来て欲しい病院が研修責任者だけでなく初期研修医と共にブースを出し、病院の研修システムについて紹介・医学生を勧誘する場です。
頻度としては大体年に2都市〜3都市(東京・大阪、時々福岡)で開催されていたと思います。また、運営会社によって名前がレジナビ・レジフェアと違っています。運営会社によってシステムが多少は違いますが、ほとんど一緒だと思ってもらって支障はありません。運営会社自体が2つほどあるため、ざっくり計算すると2〜3年×2つの運営会社=年に6回くらい参加するチャンスがあります。
masaの時は場所によっては交通のため大学毎にバスを用意してくれるところもありましたね。たくさんの会社(病院)が集まった合同説明会です。
ではあなたがこの合同説明会をどのように使うべきか。
結論から言うと。
これは参加した方がいいと思います!
*特にあなたが、自分の希望する研修病院の方向性が定まっていない場合
と、いうのも、この合同説明会に集まる病院は、かなりたくさんのタイプの初期研修病院が網羅されています。
・大学病院
・忙しい急性期病院
・ちょっとのんびりめな病院
などなど、本当にいろんなタイプの病院がブースを出しています。この機会を覗いて複数の病院の関係者から同時に話を聞き、比較しながら考えられる機会はありませんから、どんなタイプの研修病院があるのかを知るにはとても良い機会だと思います。
交通費が無料でバスが出るならなおさらですね!
ただ、もう一つ個人的な見解を述べるなら、
masa
どこの開催でも構わないので、
一回出席すればそれでいい
とも思います。と、いうのもこのレジナビ・レジフェアの合同説明会には、ある程度の数の研修病院は集まりますが、当たり前ですが、全国全ての病院が出店しているわけではありません。単純に遠い場所の開催に出店しない病院もあります。たとえば、福岡開催の時に関東の病院が少ない、というように、開催される地域で多少の特色があります。
そして何より重要なのが。
学生に人気のある「有名研修病院」はこのレジナビ・レジフェアに出ていないことも多い
です。なぜならこのレジナビ・レジフェア。内部事情をお話しすると、病院側がブース、つまり、説明用のスペースをもらう時に結構なお金がかかります。ただで出店できるわけではないんですね。
なので、レジナビ・レジフェアで病院の宣伝をせずとも、病院見学を希望する医学生が集まってくる「有名研修病院」は、お金を払って広告する必要がないんです。
もっとぶっちゃけてしまうと、有名研修病院はあなたたち医学生をこの合同説明会に引き寄せる餌になりますから、無料でブースを出すことができる(招待されている)なんて話もあります。
もちろんあなたの希望する目当ての病院が参加しているのなら、他の病院とまとめてその病院の情報を集めるチャンスでもあるので、是非参加してみてみることもいいと思います。ただ、既に目当ての病院が決まっているのなら、最初から直接その病院に見学に行く方が意味があります。
あくまで僕個人の考えですが。
masa
自分が行きたい病院・地方が定まっている人は
その病院・地方の病院が参加していないのであれば
出るとしても1回だけで良い。
というのが私の見解です。いくら医者とくらべて自由度が高く時間のある学生とはいえ、あなたの時間は有限で、タダではありませんから。その地域の旅行と併せて計画し、旅費をだしてもらうなんてのはありかもしれません(小声)
・レジナビ・レジフェアは1回は行ってみるべし!
・病院をしぼり込んでる人には不要かも。

実践編|具体的な病院見学の手順

さて。レジナビ・レジフェアや先輩からの情報収集などを経て、自分の目当ての病院を見つけたら、いざ、病院見学に向かいます。夏休みなどの長期休暇中に病院見学に向かうことが多いですね。貴重な休みの時間を使うんですから、できる限り有意義にしたいものです。
とはいえ、初めてだと何から初めて良いか、不安ですよね。
何事も知らないと怖いですが、知ってしまえば怖くありません。と、いうわけでここからは病院見学の時の手順を確認していきます。
まずは、レジナビ・レジフェアを経て手に入れた、行きたい病院の資料、もしくはインターネットサイトを開きましょう。資料であれば「見学希望の方はこちらまでご連絡を」というようなページが恐らくあるはずです。また、インターネットサイトでは「医療関係者の方々へ」というようなページから「医学生の方へ/病院見学について」といったページを探すことができると思います。
それぞれ事務の方もしくは代表のDrの連絡先を確認しましょう。有名病院であれば、ネットのHPに病院見学に向けた入力フォームがある病院もあります。それだけたくさんの見学生が訪れる、ってことですから、フォームがある=倍率が高い、とも取れるかもしれません。そこに必要事項を入力する、もしくはメールアドレスに連絡を取れば、事務の方から返信の連絡メールが来る、という形です。
注意が必要なのは、病院によって見学を申し込むメールに添付する簡単な書類もあったりします。見学希望日や、見学希望の診療科、移動手段、興味がある診療科など、項目は病院によって様々です。すこしめんどくさいですが、必要事項をもれなく記入して、メールを送れば、あとは返信が来るのをひたすら待つ、という形になります。
お疲れ様でした。ここまではそこまで緊張しないかもしれません。めんどくさいとは思いますが、ひとつひとつこなしてしまえば、終わりです。
ただ、ここで一つ注目ポイントですが
masa

事務方からのレスポンスが早い病院は個人的にはポイントが高いです。

と、いうのも、想像してもらえれば良いのですが。
事務方のレスポンスが早い、ということは。
自分が将来その病院の初期研修医として働いた際にも対応の反応が早い
ということが予想されるためです。複数の病院で働いている今、この感覚も正しいと思っています。
masa
外部の人間に対してレスポンスが遅ければ、
内部の人間には余計遅くしても構わない、
と思っている人が多いはずです(あくまで個人的な見解)
研修病院を判断するときに、その辺りもポイントに入れてみてはいかがでしょうか。やっぱりこの段階で病院見学もはじまっているんですね。
・気になる病院があれば、事務方へメールで申し込み!
・事務のレスポンスにも注目しよう!

病院見学の当日までに準備すべきこと・もの

病院見学の申し込みお疲れ様でした。晴れて事務の方と連絡を取り、病院見学に向かう日程が決まりましたね。では、当日までに具体的に何を準備すれば良いでしょうか。

病院見学の服装

まずは病院見学の服装です。病院見学はスーツで行く事が基本です。医学生では、ネクタイを普段つけることがないmasaのような人が大多数だと思います(医者になってからもそう変わりませんが)。首元が苦しいとは思いますが我慢してください。また、ネクタイについては、落ち着いた色のネクタイを選択しましょう。ただ、季節によってはクールビズで来てね、と連絡してくれる病院もあるのでそこは臨機応変に対応してください。
病院に到着すると、事務の方が着替えができるスペース・部屋に案内してくれます。そこで上着を白衣に替えて見学の対応する医者(だいたい初期研修医が多い)に引き合わせてくれてから、いざ、病院見学の開始、という流れになります。
そして服装の中で一番大事といっても過言ではないのは、
masa

靴がポイントです(masa的には)

と、いうのも、服装がスーツなので当然最初は革靴で併せて行くのが妥当です。ただ、
masa

革靴で少なくとも1日病院を歩き回るのは、とても疲れます。

ほどよい緊張感を抱えた状態ならなおさらですね。なのでスニーカーなど、歩きやすい靴も持参していくのがおすすめです。ちょっと荷物は増えてしまいますが、病院見学は結構な距離・階段をあるくことになりますから、歩きやすい靴を装備するのは本当に大事です。どのみち上着を白衣に着替える時間があるのですから、白衣に着替えるときに、靴も履き替えてしまいましょう。僕はこれができずに靴ずれに毎回難渋しました。
masa

・・・めっちゃ痛い。

もしかすると学生のころのmasaと同じように心配症な人は、靴を替えたりすると置き場所の問題で迷惑をかけるのではないか、なんて思うかもしれません。でも大丈夫です。受け入れる側(勤務医)になって思う事ですが、
Dr.F

学生さんの足下なんて、医者は気にしてません。

というか、
Dr.F
学生自体元々知ってる子で無い限り、
「めっちゃ目立った子」しか覚えていません
業務が忙しすぎますからね。そして、これは事務の方も一緒です。「すみません、靴を替えてもいいですか?」って医学生に言われて気にする人なんていませんから、安心してください。むしろそれだけで落とされるくらいなら、その病院は辞めた方がいいと思いますよ。そこは本質ではないと思いますからね。
なので、色々いいましたが、突出して目立つもので無ければ、靴などはスニーカーで全然構わないと思います。ただもちろん最初からスーツ+スニーカーだと違和感が強いので注意しましょう。あくまで着替えの時にさっと履き替えるつもりで準備してください。

メモ帳/質問事項

また、同時に必要になってくるのはメモ帳と質問事項、です。病院見学ではその病院の「初期研修医」について見学をすることが多いと思います。これはそれだけ緊張してしまう人も多いと思いますが、逆に言えば、それだけ長い時間学年が少し上の先輩に質問するチャンスがあります。
次回の「病院見学 当日編」でもお伝えしていますが、
Dr.F
付いてもらう研修医側としても、
黙ってばっかりの子よりは質問をたくさんしてくれる子の方が、
好印象で、研修医側からも話かけやすいです。
事前準備なく、その場で質問を考えつくコミュ力Maxの人はメモを持参するだけで良いですが、あらかじめ自分が知りたいことをしっかり書き出しておきましょう。
そしてその内容ですが、できる限り具体的に、がっつり踏み込んだ質問をすることも念頭に考えて起きましょう。初期研修医が多いとは言え、対応する相手が立場がどの人になるかは分かりませんが、
Dr.F

研修医は基本学生さんの味方であることが多い。

なので、基本的にどんな質問にも答えてくれると思います。あ、もちろん患者さんの目の前とか、先生が忙しくしているタイミングかどうか、などは空気を読んで対応しましょう
・格好はスーツが無難!
・靴は動きやすい靴も持参して!
・あらかじめ質問を考えておこう!

後書き

このブログでは今回、次回と2回に渡り「病院見学の方法・注意点」についてお話しています。ただ、結局飛び込んでみて病院見学がどんなものかを体感してみるに越したことはありません。ぜひまず一つ目の病院見学にむかってみてください。
ただ、最後にお伝えしておくと、病院見学1回目の病院は、
「そこまで本命ではない」病院から始めるのがおすすめ
いくら言葉で知っていても「病院見学」を1度体験しているのとそうでないのとでは緊張の度合いが違います。まずは、「失敗しても構わない」病院から試してみることをおすすめします。
病院担当の方はごめんなさい。医学生の方ももちろん、その分時間と労力は使ってしまいますが。。。

また、病院見学をすればそれで終わりではありません。次には「マッチング試験」が待っています。こちらの記事では恋愛面でマッチング試験が医学生カップルに与える影響、と題して記事を書いています。関係ある人も多いと思うので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。

今回の記事が少しでもあなたの力になればうれしいです。今回は聞き流すだけでも構わないので、いざあなたが病院見学に向かう前日にもう一度読み流して確認してもらえれば。
最後になりましたが、このブログでは今後も医学生・初期研修医の役に立つ情報をまとめて発信していこうと思います。文字媒体ではこのブログですが、今後少しずつ動画媒体でYoutubeにも投稿していこうと考えています。こちらの動画はこの記事でも大事といってきたお金が初期研修の二年間でどれくらい貯まるのか?について解説しています。
興味があれば視聴・チャンネル登録をお願いします。
PS

おすすめの初期研修病院探しはこちらの記事も参考にしてみてくださいね!

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