*院内勉強会
先ほど勉強会に参加するのが大事、という話をしましたが、近隣どころか院内で勉強会が行われていれば、移動の時間考えなくてもいいですよね? もちろん大規模の勉強会を毎日やってる病院はありませんが、朝や昼に勉強会・レクチャーをやっている病院は全国各地で増えてきています。レクチャーの質はありますが、教育熱心な病院かどうかは確認してみるのが大事かなと思います。
後は追加すると、そのレクチャーに研修医が出る余裕があるかどうかも大事です。開催はされているものの、研修医が忙殺されていてレクチャーに参加出来ないと意味が無いですからね。
また、これは他の病院の先生から聞いた話ですが2年目の研修医が1年目の研修医に教える、いわゆる屋根瓦敷きのシステムが染みついている病院の場合は、教えざるを得ないという焦りからしっかり勉強するので良かった、という意見もあるみたいですね。参考にしてみてください。
*研修医のタイプ
ここは個人的にはmasaが一番大事かな、と思う点。研修病院は、ある人にとってはめちゃくちゃ良い研修病院だったとしても、別の人にとっては全然良くない研修病院、って事がありえます。わかりやすく言うと、体育会系の体を動かすのが好きなタイプの研修医と、文学系の知識を入れるのを優先したいタイプの研修医ではベストの病院が違う、ってことですね。
なので、masaのおすすめとしては病院見学に行った時に自分と似ている研修医を探し、その研修医が上手く、楽しそうに研修出来ているかを確認することです。そうすれば、その研修医と似たタイプである自分も良い研修ができるかも、という考えです。
masaの先輩に教えてもらった病院探しのルールで、後輩にも語り継いでいる研修先探しのルールなのですが、今の所結構好評です。
是非参考にしてみてください。
*給料
お金かよ・・・
と思った学生さんもいるかもしれませんが、そのマイナスイメージは全て捨ててください。皆さんの初期研修中のテキストや勉強会の参加費用はここから出るんですよ?仮に皆さんの初期研修中の給料が少なければ、自己研鑽のテキスト購入費も節約しながら買わなければなりません。
初期研修先の選定で給料を度外視して研修先を考えている人は、もう一度考え直してみてください。
つまり、masaの考える良い研修先の条件は
という事になります。これから病院先を選ぶ学生さんの参考になれば嬉しいです。
ざっくり言えば、論文へのアクセス権が配備されているか、ですね。
具体的にはUpToDateやDynamedの国際ガイドラインと言い換えても良い情報データベースや、NEJM,JAMA,BMJなどの権威のある医学雑誌の情報を調べる時に、見学先の研修医・勤務医がどうしているかを見るのが大切です。
と、いうのも、これが病院単位で完備されている場合は、それを元に研修医への指導を行うので、ある程度医学知識が担保されます。
それだけ指導が期待出来る病院、ってことですね。
そして、単純にこれらのデータベース利用は個人で契約するとめちゃくちゃ高い。一番良く利用するUpToDateでも3年で1299 米国ドルかかります。ざっくり年間4-5万円です。レジデント割引やグループ割を利用すればもっと安くなりますが、これを研修医個人負担とするのか、病院側の持ち出しにするのか。見学先の病院がどちらのスタンスかを確認するだけでも、その病院の研修医への姿勢が少し分かるかも知れませんね。
JAMEP:基本的臨床能力評価試験について
実はmasa、この【基本的臨床評価試験】で全国10位以内に入った経験があります。初期2年目の時です。ただだからといって「めっちゃ勉強頑張りなさい!!」というつもりはありません。
正直なことを言えば、masaも受けている時は「そんな時間あるなら休みたいor患者さん見に行きたいor業務したい」と思いながら試験を受けていた覚えがありますしね。医学が実学な面がある以上、座学だけでは語れない部分が大いにあるのでこれだけで医者の能力を判断できるかは疑問の余地があります。
ただこの試験に対する勉強をする必要はなくて、真摯に初期研修を送る中で出てくる疑問に向き合っていれば自然と蓄えられる知識が、そのまま試験対策になったと記憶しています。いわゆる良問が多かった、という印象ですね。
研修先を迷う学生/研修中の初期研修医へのメッセージ
マッチング申請の前にこの3つは再確認しておきましょう。
masaもキャリアに焦る中、尊敬するメンターに言われました。
皆さんの焦りや不安も時が解決してくれます。その時まで真摯に、でも自分の体調を最優先に患者さんに向き合っていきましょう。
後書き
「今日話した事」 ・おすすめの初期研修先の選び方 「見て欲しい人」 ・初期研修先に悩んでいる医学生 ・悩みながら研修を送っている初期研修医 「結論」 ・QOLを重視するのも大事 ・JAMEPの試験は構える必要なし ・2年間を乗り切ることが超大事
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