こんばんわ。
今日は久しぶりに医学に関する情報を発信します。
年が変わる日になってやっと再開しましたね。
これが続けば良いのですが・・・
さて。
気を取り直して。
今日は「母乳育児」について。
最近は赤ちゃんを育てる際に、母乳ではない育児をされているご家庭も多いです。
なにせ母乳育児はお母さんへの負担も大きいですからね。
ただ、それを補う利点がたくさん母乳育児には存在します。
「赤ちゃんへの利点」と「お母さんへの利点」について、それぞれお話ししていきます。
赤ちゃんへの利点
感染症の予防効果:急性中耳炎・肺炎・胃腸炎など
まずはなんと言っても感染症の予防効果がある、と言われています。
タダでさえ小さい頃は体力がなく、ただの風邪でさえ命の危機にさらされてしまう乳幼児。
なんと母乳保育で育った赤ちゃんは人工乳での保育よりも感染症の予防効果がある、と言われています。
アレルギー疾患罹患リスクの低下:アトピー性皮膚炎、気管支喘息など
続いてもお母さんには嬉しい効果。
小児期に病院を受診される理由の大半を占める、アトピーや喘息のリスクが低下すると言われています。
また、これに関しては離乳食開始時期までの肌の状態(湿疹治療)がかなり重要になってくるので、お母さん方はそれも注意してくださいね?
小児癌罹患リスクの低下
小児期に癌が起きることは、多いと言われる白血病を入れてももちろん高齢者ほど多くはありません。
ただ小児=癌のイメージがない中で、癌を罹患した時の患児および家族の心のダメージは計り知れません。
母乳育児にするだけでリスクが低下するなんて、こんな良いことはないとおもいませんか?
乳幼児死亡:SIDS(乳幼児突然死症候群)率の低下
少し前に話題になった、乳幼児突然死症候群。
簡単に言えば、乳幼児が亡くなった後、解剖をしても原因が掴めなかった謎の病態です。
多くが寝返りが出来ない(5ヶ月未満)児がうつぶせで寝ていた時に亡くなっていたため、窒息が原因だったのではないか、と言われています。
これも家族が自分を責める原因になる死因です。
自分が目を離さなければ・・・
少し前まで幸せな家庭を気づいていた家族が一瞬で失意のどん底に。
そんな未来を防ぐことが出来れば、とても幸せなことではないでしょうか。
将来の糖尿病、肥満の減少
これは若干masaも他人事ではないのですが。
食事の欧米化に伴い、肥満の児が増えてきています。
その原因に、食事欧米化だけでなく母乳保育が関わっているのでは、と言われています。
糖尿病は言わずと知れた生活習慣病。
心筋梗塞、脳梗塞など、複数の重大疾患のリスク因子となっています。
小児期からリスクのある糖尿病を抱えない方が良いに決まってますよね?
母親にもたらす利点
つづいて、お母さんにもたらす母乳保育の効果を説明します。
ただ、こちらについては読むだけで、
なるほど
となる項目が多いので個別説明は省略いたします。
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オキシトシンの分泌による産後出血量の低下、想起の子宮復古
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自然避妊(特に頻回の授乳で)
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がんの予防効果(乳癌・卵巣癌・子宮体癌など)
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愛着形成を促す
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体重が妊娠前に戻りやすい
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その他骨粗鬆症、関節リウマチ、生活習慣病や心血管疾患リスクの軽減があげられる
特に4番の「愛着形成」は本当に大事です。
昨今日本で多い虐待の事件。
虐待を一番起こすのは、母親といわれています。
もちろん背景に母親へのDVも隠れているケースが多い、とは言われていますが。
母乳保育で虐待を防ぐことができるならば、それは本当に素晴らしいことだと思いませんか?
あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は母乳保育について、少し駆け足でしたがまとめました。
特にお母さんへの利点については、また後日詳細に(虐待を中心に)まとめられたらな、って思っています。
では、また後日(いつになるかは分かりません)
2019/12/31 masa
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