masa
こんばんわ。
今日のテーマは、昨日告知したとおり。
masaが思う、学生時代にやっておけばよかったとおもう3つの事(医学関係)をテーマにお話ししていこうと思います。
ただ、今回の内容は少し医学部生の方に特化した内容になっているので、もし、
私、医学関係の学部じゃないんですけど・・・
という方の場合は
こちらの記事を見にいって下さい!
では始めに、本日のまとめです。
「今日話す事」 ・内科医masaが医学部生時代からやっておけば良かったと思う3つのこと 「見て欲しい人」 ・医学部生で、医師になったときのために少しでも何かをしておきたい、と考えている人 「結論」 ・masaがやっておけばよかった・・・と思うのはこちら 海外の病院実習(それが難しければ海外旅行) USMLE(海外の医師国家試験の勉強) 臨床実習や授業で勉強した内容をまとめておく(基礎<臨床の重さで)
今のコロナが流行ってしまった状況では実現できなくなってしまった内容の項目もありますが、そこは目をつむって頂いて。
masaが心底後悔している事を含めて、今回のお話をしていこうと思います。
おつきあい下さい。
内科勤務医が今、学生時代にやっておけばよかった3つのこと(医学関係あり)
昨日の話とも重なってくるのですが、基本的には忙しい医者の勤務体系が関わってきています。
仕事は患者さんの役に立ったり、勉強してきたことが活かせるといった楽しいこともありますし、
やはり給料はある程度もらえるのでお金の関係で
高いなぁ・・・買えないなぁ・・・
となることはあんまりありません。
趣味がある人も、学生時代より趣味に使えるお金は増えると思います。
ただやっぱり。
得るものもあれば、失うものもあります。
そう、
masa
時間ですね。
こちらの記事でも散々した話なのですが、
やっぱり医者は自由に使える時間がありません。。。
学生時代よりもあるお金を上手く使うことで時間の無駄を省き時間を捻出する
ことも出来るのですが、それでも限界はあります。
そのため今回の紹介する、masaが学生時代にやっておけば・・・と後悔している物も、基本的には時間が必要なものが多いです。
医学関係、となると学業に関連しそうな内容になるため、こればっかりやっていると周りから
真面目すぎっ!!
と突っ込まれる可能性もありますが、どれも今後の役に立つことだと思うので皆さんの参考にしてみて下さい。
海外の病院実習
まず一つ目。
これについては前回の記事でもお話しした【海外旅行に行くべき!】という項目とも重なるところがあります。
理由1つめですが、まず現地に行くのにかかる時間です。
かかる時間
もちろん病院のある都市・国にもよりますが、
国内の病院見学に行くのとは訳が違います。
*国内の病院見学についてはこちらをチェック*
一泊二日の休みで行くわけにも行きません。
もし貴方が海外の病院に興味があるならば、実習で行けそうな病院を調べて見ましょう。
百聞は一見にしかずということばもありますが、理解するには当然行かないよりは行った方がいいに決まってきます。
その上で海外で勤務することを目指すのか、日本での医師の勤務を目指すのかはまた別の話です。
もしあなたが、
神に誓って、一生日本からでて仕事はしないね!!
と、いうならこの項目は飛ばしてもらっても構いませんが、
0ではないな・・・と思うなら。
この後も目を通していって下さい。
さて。
ここまでは前回の記事と似たような内容ですが、この次が一番のアピールポイントです。
次に、病院で実習を行うのにかかる手間の問題です。
こちらの方が超重要です!
・かかる手間
今回、まるで希望すれば病院実習はできるかのように伝えましたが、残念ながら、そんな事はありません。
特に大学を卒業し、医師になった瞬間に「病院実習=留学」の意味が変わります。
そうなると、海外の病院で業務を送ることができるのは
「本当に一握りの幸運で優秀な人」だけです。
そりゃ、そうですよね。
向こうの病院も、戦力を雇いたいわけですからね。
「幸運」と述べたのは、本当に限られた人だけが留学のチャンスを掴むことが出来る、からです。
それも、そのチャンスまでにきちんと旅立つ準備をした人にだけ。
留学に興味がある
留学も含めたキャリアプランに興味がある
という人はこちらの本を参考にしてみてはいかがでしょうか。
masa
僕もこれらの本を読み、今後について常に考えるようになりました!
<米国留学について>
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どちらも意見は様々だと思いますが、長期スパンで考える目を持っていなかった初期研修医時代に読んで、
長い目で今後を考えていく重要性
を意識させてもらった本です。
話を戻しますね。
留学するチャンスについて、一言で言えば、
海外の大学にもパイプのある大学の教授、その教室に所属する=入局し、
大学院などに進んでいる医師の中でも、
さらに一握りの人だけが短期間の留学をつかむチャンス
があります。
もちろん他にも留学のプログラムがあるのですが、
・数が少ない
・面接が厳しい
・学年制限がある(低学年まで)
といってかなりの制限がかかってきます。
そのため、
医者になってからの海外の病院見学・実習=留学はかなり高いハードル
が課せられることになります。
しかし、今回おすすめしている「医学生時代」。
そうなると少し様子が違ってきます。
もちろん所属している大学によって詳細は変わりますし、大学毎に海外の大学・病院と連携している大学違います。
そこにある病院であれば、交換留学、という形で長期休暇の時期に病院見学が出来るかも知れません。
そのようなシステムが無かったとしても、過去先輩の学生が参加している留学プログラムがあるならば、一から自分が調べ・取り組むよりはずっとハードルが低くなりますよね。
わかりやすく言えば、
医者の立場では、【医局に入局】し、【大学院の学生期間を過ごし】、【医局員の中の競争に買った】上でようやく手に入る立場に、
【医学生】の人達は知らないうちに立っている、という訳です。
もちろん、医学生としての留学と、医者としての留学という立場に違いはあるのですが、それでも貴重な経験です。
これは医学部の別の学科所属の同級生が言っていた言葉なのですが、
医学生は、教授にアポイントなしで会うことができる唯一のポジションである
医学生の皆さんは実感しづらいと思いますが、
本来教授を始め、医者に外部の人が個人的な内容で話をするには
あらかじめアポイントを取り、なんとかその先生の開いた時間に約束ができたとしても、短時間でお話をすることになります。
それだけの手順を踏んで、話をする時間を作る。
作れないなんてこともざらです。
しかし、医学生の皆さんは違います。
例えば臨床講義の終わり。
先生方が業務に戻って行かれるまでに声をかければ、たとえ歩きながらでも先生に話しを聞いてもらうことが出来ます。
部活のOBの先生への挨拶回りについても、アポイントをとらず直接医局に出向いて話をすることもできます(もちろん一般的な礼儀は必要ですがね)。
こんな事、普通考えられないんですよ。
ちょっと話がそれましたね。
つまり、医学生の方は、
医者がかなりの犠牲(時間・お金)をかけた上で手に入れる事ができる立場を、すでに持っている、
という事です。
これを利用しない手はありません。
海外の病院に興味がある人は、今の学生のうちから是非、大学の掲示板や医局にある臨床実習の張り紙に目を光らせておきましょう。
誤解を恐れずに言えば、
医者になってからよりも、何十倍、いや、何百倍も楽に海外の病院研修を体験することが出来ますよ。
また、大学によっては、自分でアポイントメントを取る必要はありますが、先方の病院から許可が出さえすれば、本来自分の大学で行わなければならない臨床実習の代わりに海外での病院実習の期間を代用することができる大学もあります。
まだ大学生でもない方は、その辺りのところも考えながら進学する大学を検討してみてもいいかもしれませんね(ただ高校生の頃は勉強勉強で、やっぱりそんな余裕はないかもしれませんが)
USMLE
こちらは本当に医学生の方しか聞いた事がない言葉かも知れません。
日本語で、
米国医師免許試験
の事です。
これは、米国外で卒業した医師が、米国で医師業務を行う為に医師国家試験を受ける際に合格する必要がある試験です。
全部で3つのStep:試験があるのですが、各項目で出題される内容が違います。
Step1
Step1は基礎医学分野からの出題。米国の医学生は2年生頃に受ける試験になります。
日本の医学生でも低学年で勉強する内容です。
・解剖学
・生理学
・生化学
といった人体の構造とか正常に関した基礎医学、というテーマの試験になります。
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「医学的にはとても大事な内容」
なのですが、
「学生の頃は勉強でつまらない内容」です。
masa
masaも学生のころ退屈にしていた記憶があります(あくまでmasaの思い出です)
どうしても臨床と結び付くイメージが付かないため、勉強に取り組みにくいんですよね。。。
Step2
そして次がStep2。
Step2が二つの項目で構成されていて
CK:Clinical Knowledge:臨床知識
と
CS:Clinical Skills:臨床技能
で構成されます。
CKは、いわゆる臨床授業で日本の大学でも習うような
・内科学
・外科学
・救急医学
などを勉強します。
日本でも医学部3〜4年、臨床実習前にならう学習内容ですね。
この頃になると日頃の医学内容にも結びついてくる授業内容です。
masa
masaも少し授業が面白くなっていた覚えがあります。
CSは臨床技能に対する実技試験ですね。
12種類のスタンダードな症例に対して、模擬患者役から問診・診察・診断などを行っていきます。
海外の5都市で開催されています。
日本で言えば5年生の臨床実習に進む前の
「OSCE:模擬試験」
の様な立ち位置になりますね。
・Step3
そして最後がSTEP3
これが総合的な医療知識と実技に当たる試験。
二日間にわたる試験になります。
以上の3つをクリアすることが、米国での医師国家資格を手に入れるには求められます。
ただ、当然ですが。
このそれぞれにかなりの長い時間、試験勉強を行う必要があります。
医者になってからでは、この時間がなかなか取れない・・・
また、それ以外にも、特にStep1では「基礎医学」を中心とした試験内容になるので、
日本の大学でもまさに基礎医学を勉強しているor修了した
「2年〜3年生」の間に受験するのがおすすめ
されています。
ただまぁ、そのころの医学生は(masaもそうですが)、
6年ある学生生活のまだ1-2年、なので、
masa
勉強よりもクラブやバイトが忙しい!!
って学生が多いと思います。
そして何より、その勉強を勧めてくれる人も居ないですしね。
ただもし、masaがいま医学生で、少しでも海外での医師生活、というものに興味があるのなら、
絶対にUSMLEの受験の勉強をすると思います。
やはり授業とは完全に別の時間をとって何かを学ぶ、っていうのは大変ですからね。
いまは入学したばかりで想像できない人も多いかもしれませんが、
海外での医者人生もかっこういいなぁ・・・
という方は調べて見てはいかがでしょう。
臨床実習の勉強した内容をまとめておく(基礎<臨床の重さで)
そして最後に。
これは別に海外への留学や、医師生活に興味がない人にもお勧め出来る内容です。
大学時代の授業内容をまとめておきましょう
こうを聞くと
そんなことやってますよ・・・
という人も多いと思いますが。
ただ授業の内容をノートに書いたりするのではなく、
医師生活が始まった時に使える様に!
まとめておきましょう。
今の学生の方はみんなそうかもしれませんが、
出来れば手書きではなくPCを使い、学校の授業(特に3年生以降の臨床の授業)をまとめておくのが良いと思います。
最近で言えばアプリのEvernoteを使ってまとめておくと、後で簡単に見返せて便利です。
masaも利用しています。
またそのアプリの使い方については今度また記事にしますね。
臨床実習や研修生活でも使いこなすととても便利なアプリだと思うので、早いうちから使えるようにしておくのがおすすめです(そのころには別のおすすめアプリが出るのかもしれませんが・・・)。
もちろん医学部低学年の頃は臨床で働く自分の絵が想像しにくいと思うのですが、
高学年になるにつれて臨床実習などの機会で自分が働く絵がイメージ出来る様になってくると思います。
その時に、必要になるであろうことを、大学によりますが先生方は授業で教えてくれているんです。
なので、出来る限り授業の内容をPCにまとめておきましょう。
masa
大丈夫、きっと役に立つ時が来ます。
特に、珍しい疾患を持つ患者さんを診療していくときに、
全くの知識0から調べるのと
大学時代のノートを見てから調べるのと
では、驚くほどに取り組みの効率が違ってきます。
場合によっては大学の先生がその専門だったりすると、
そこらのテキストには書いていない内容をまとめてくれているレクチャーもあります。
そういうテキストをわざわざ買うと、どれくらい高額になるか・・・
なので是非、
こんな詳し過ぎる内容・・・今後に役に立たないよな・・・
と思わず。
むしろそんな内容をノートにまとめておくことをおすすめします。
後書き
今日の記事はいかがでしたでしょうか。
少し海外の医師生活に特化した内容になってしまっているかも知れません。
参考になれば嬉しいです。
最後に、本日のまとめです。
「今日話す事」 ・内科医masaが医学部生時代からやっておけば良かったと思う3つのこと 「見て欲しい人」 ・医学部生で、医師になったときのために少しでも何かをしておきたい、と考えている人 「結論」 ・masaがやっておけばよかった・・・と思うのはこちら 海外の病院実習(それが難しければ海外旅行) USMLE(海外の医師国家試験の勉強) 臨床実習や授業で勉強した内容をまとめておく(基礎<臨床の重さで)
以上になります。
ではまた次回の更新でお会いしましょう。
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