が多くなるかもしれません。
特に学業に特化して、今回はお話していきます。
大学の入学試験に合格し、
6年間の学生生活の末、
卒業試験、そして国家試験に合格するまでのお話です。
「いや、そこは私の知ってるところと違う!」ってなる点もあるとは思います。
では、話をしてみますね。
○概論
基本的に、医学生の生活スタイルは、
普通の大学生と変わりません。
ポイントとしては
「上に上がるための単位が足りなければ」
の所です。
基本的に他の学部では、
1年目で単位を落としても、
2年目・3年目で取り直すことができます。
1年目の単位を2年目で取り直すことができない大学が多い
です。
一つでも単位を落とせば各学年で留年が決まる、
ということです。
おぉ・・・、
文章で書くとめっちゃ大変そうですね。
僕が高校生の時は、
「医学部は入ってしまえば・・・」
というようなフレーズも聞いた事があったのですが、
それは嘘だったみたいです。
嘘です。
世間では
「なんで留年がこんなに多いんだ!!」
と言われますが、考えてみて下さい。
○18歳で高校のきつい授業をやっと耐え抜いて、 とても開放された環境に放たれた大学生。 ○他の学部は楽しそうなキャンパスライフ。 ○その中で一年からみっちりテストを受ける学生。
それに
扱う分野が「医学」という人の命を扱う職業でもあり、
いわゆる
「先生の恩情で上げてやろう」という考えが働きづらいです。
実際、
「だめな医者が増えて、医者不足が解消しても元も子もない」
という意見もあります
(これは僕の親の意見です。親は医者じゃありません。
というか僕の家族で医療職は僕だけです)。
患者さんになる立場の方からすれば当然の意見だと思います。
専門性の高い分野でもあるので、
正直この60点を取るのが難しいです。
「60点なんて余裕余裕」
と思っていた医学生が次々に絶望していきます。
○臨床実習
4年ないし5年の頃にある、
「臨床実習」
まさに医者の卵として大学病院で実習が行われます。
医者になってみると全然朝早くないですが、
8時半から17時(科によって差はあります)に医師の業務にくっついて勉強する実習です。
内科であれば患者さんを当てられ
その患者さんの病気・診療に関して勉強してプレゼンテーションを行います。
ようやく医者の仕事の一端に触れる機会がこれです。
ここでだいたい全ての診療科を回ることにより、
自分の興味の持てる科、進みたい診療科を探すことが多いです。
各科の医者からも飲み会、
という形でアプローチがあります(笑)。
ただ昔ほど「うちに入れよ!!」的なアピールは
そこまで多くはありません。
各科をだいたい2週間ずつローテーションし、
だいたい全ての診療科回り終わったところで一年がおわります。
ポリクリ2なんてのもあるようですね。
○卒業試験:卒試
その実習を乗り切ったら、
6年生の夏(早いところは5年の冬)に卒業試験、通称卒試があります。
ポリクリで回った全ての診療科の先生が卒業試験を作製して、
3日間、みっちりテストを行います。
どの大学にも鬼門とされる、問題が難しい診療科があり、
それを乗り切れば合格です。
で、それで終わり、という訳ではありません。
これで、
合格すれば「卒業はできます」。
「医者にはなれません」。
○国家試験:国試
6年の2月、
医師国家試験、通称国試
があります。
「自分が10%・・・」
と不安を抱えながら受験します。
絶対に間違えてはならない問題も隠されており、
それを複数回間違えると合計で合格基準を超えていたとしても不合格となることもあります。
という言葉もあります。
ようやく初期研修医、という見習い医師の称号をもらいます。
実は卒業試験あたりと平行して受ける「マッチング試験」という、
初期研修病院との合コンみたいなシステムを経た上で決定した初期研修病院で2年間研修を行います。
医師として羽ばたいていく、という訳です。
○夏休み
(苦笑)
「絶対にグレーな大学生活か」と言われれば、そうではありません(断言)。
大学にもよりますが、
夏休みが2ヶ月、冬休み2週間、春休みが1ヶ月半もあります。
あ、ただ再テストに回らなければです。
本試験で落ちてしまうと、
長期休みが減ってしまうんです。
僕が必死に試験対策をして、
再テストに一度も回ることがなかったゆえんも正直これです。
社会人と違って、授業がおわればもちろん自由時間ですから、
自分の自由に使える時間があります。
「バラ色の大学生活」
にすることももちろん可能です。
次は医学生の私生活編(恋愛事情もあるよ)をお送りしたいと思います。
ブログのメインからは外れるので、来週お送りいたします。
★Take home message★ ・医学生は試験が多い。 ・『医学生 国試落ちれば ただの人』
更新が間に合えば・・・。
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