こんばんわ。
さて、なんと3分割されてしまいました
妊婦さんが気をつけるものシリーズ
今回でおそらく一旦最後になる、はずですね。
1話、2話はこちらをチェック。
その次にこの記事を読んでもらえれば、一番嬉しいかな。
さて、まずは例によって今回もTake home messageから。
Take home message
Take home message ・アルコールはだめ、タバコももちろんだめ ・カフェインは意外とお茶にも含まれるから注意 ・猫との触れあいもほどほどに。
さて、興味がわいた方はこのままおつきあい下さいませ。
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では行きましょう。
【飲物編】
アルコール
前回の後書きでも書きましたが、妊婦さんのアルコールはだめ
これは有名ですね。
アルコール飲料のCMでも
*妊娠中の飲酒は控えましょう
と記載されています。
それもあってノンアルコール飲料が売れてますね。
でも、
具体的に何が問題なのか
知っているでしょうか?
赤ちゃんが酔っ払ってしまうのでしょうか?
実はそうなんです(誤解を恐れず言えば)
では詳しく見て行きましょう。
時期
妊娠の時期によって、飲酒が与える影響は様々です。
先に言ってしまいますが、
妊娠期間の内、この時期なら飲んでいい時期なんてないです
大事な事なのでもう一度。
「妊娠中は飲酒は絶対にやめて下さい」
まず妊娠初期の飲酒。
これは
流産や胎児の先天異常の原因になる
と報告されています。
流産や胎児の先天異常の原因になる
と報告されています。
初期は胎児の臓器を形成する大事な時期です。
当然飲酒は避けましょう。
次に妊娠中後期。
この時はすでに臓器が形成されているのだから問題ないのではないか。
そう思う人もいると思いますが、そうではありません。
胎児発育遅延や中枢神経障害などを起こす、
胎児性アルコール症候群を引き起こす
と言われています。
初期で全ての臓器が出来るわけではないし、まだまだ育っていく必要があるので当然ですね。
たくさん飲まなければ良いんでしょ?
そういうお母さんもいると思います。
いっぱい飲むからだめなんだ。一口なら。
残念ながら、自制心の問題ではありません(それもあるかもしれませんが)。
先ほど名前を出した
「胎児性アルコール症候群」
ですが、
発症してしまった胎児のお母さんは、
大量のアルコールを常習していたひとはもちろんですが、
アルコール量60-90mlを時々飲んだだけの人も含まれる
アルコール量60-90mlを時々飲んだだけの人も含まれる
という結果になっています。
つまり、
アルコールは安全量が確立されておらず
少ない量でも胎児に影響を及ぼす可能性
があるんです。
減酒ではだめなんです、禁酒でなければ
さて。そんな禁酒を頑張っている奥さんの横で、夫がビールを飲んでいたら。
いかがでしょうか。
もちろん辛いとは思いますが、
奥さんはもっと辛い状態で頑張っています
(前回の記事のつわりをチェックしてください)。
ご主人も一緒に禁酒するのが一番いいかな
と思います。
え?
あ、masaの家はmasaも奥さんもそもそもお酒に弱いのでお酒は飲みません。
masa
偉そうなこと言ってごめんなさい。
カフェイン
さて、次にカフェインはどうでしょうか
妊婦さん、コーヒーをぐびぐびのんでも良いのでしょうか?
結論から言えば、
過敏になる必要はありません。
ただ、何事も過剰はよくない。
過剰に摂取しすぎると胎児発育や胎盤血流に影響を与える可能性があります。
明確な基準はないけど、
100-300mg/day程度を数回に分けて摂取するのが良い
とされています。
幅広いですね。
普通のコーヒーは100gあたり60mgカフェインを含有しているとされているので、
maxは1日5杯まで、でしょうか。
ただ、カフェインはコーヒーだけではありませんね。
ココアやお茶(ウーロン茶、ほうじ茶や抹茶は多め)
そしてエナジードリンクにも含まれています。
そしてエナジードリンクにも含まれています。
masaのように仕事でエナジードリンクを摂取する人は一度どれくらい含まれているか、
チェックしてみましょう。
チェックしてみましょう。
masaの奥さんはお茶が大好きなので、
最近はそっと、あまりカフェインが含まれていない麦茶を推奨しています。
その他
タバコ
さぁ、約束どおり、今回で一旦完結出来そうです。
次は皆さん、アルコールよりもイメージ出来ているのではないでしょうか?
タバコです。
もう結論しか言いません。
タバコはやめましょう
何度でもいいます。
タバコはやめましょう!
禁煙しましょう!!!
しつこいですね。
でも、実際、メリットしかありません。
まず妊婦さんのタバコのデメリットを列挙してみます。
「流産率が2倍になる」
「早産率が1.5倍になる」
「常位胎盤早期剥離(緊急手術が必要な病気)のリスクが2-3倍になる」
「胎児が低出生体重児になる」
「赤ちゃんの精神発達への悪影響」
少し羅列しただけで
今までの注意喚起とレベルが違うの
が伝わるのではないでしょうか。
さらに
タバコ代がなくなるだけで家計も助かるのではないでしょうか。
いま、めちゃくちゃタバコ、高いですもんね。
医学的に言えば、もっとあるのですが長くなるので割愛します。
機会があれば、禁煙外来、などの話もしていきますね。
さぁ、お父さん。
他人事だと思ってませんか?
有名ですが、副流煙。
つまり、
お父さんが吸っているタバコの煙をお母さんが吸うこともリスク
になります。
お父さんが吸っているタバコの煙をお母さんが吸うこともリスク
になります。
お父さんもぜひ、この機会にやめましょう。
禁煙について
ここまで禁煙について押す理由はもちろんメリットが多い、ってこともあるのですが。
良い機会だからです。
と、いうのも実は、
喫煙している妊婦さんの80%はやめたい
と思っているデータがあります。
そして、
妊娠がきっかけで禁煙にトライした場合、7割は成功した
というデータがあるんです。
つまり、
今がタバコから離れるチャンス
という事です。
百害あって一利なしなので、是非検討してみて下さい。
あ、masaの家はどちらもタバコは吸っていません。
記事にしてみて、
他の家庭に比べてアルコール・タバコとかなりお金が浮いているだろうな
とは思います。
脱線しました。
次に行きましょう。
猫との交流は避けるべき
ペットで猫を飼っている方は注意してください。
と、いうのも猫自体がダメ、ってことではありません。
masaは猫派です。
猫、ではなく、猫に寄生している寄生虫に注意が必要です。
トキソプラズマ
聞いた事があるでしょうか?
数年前に国が接種を推奨しているワクチン、風疹。
なぜ接種を推奨しているかと言えば、
妊娠期間中に風疹に感染すると
胎児の奇形・先天異常が指摘されているから
胎児の奇形・先天異常が指摘されているから
です。
その風疹と同様に、トキソプラズマも胎児への奇形・先天異常を引き起こします。
具体的には
猫などの動物の糞に含まれるトキソプラズマを摂取する
と発症します。
症状
どんな症状が起こるかというと、
死産・流産、ぶどう膜炎、水頭症、脳内石灰化や精神・運動障害を起こし、
出産後も患児の12%が4年以内に死亡する
といわれています。
治療
治療についてですが。
はっきり言えば確立されている治療方法はありません。
さて(脱線している自覚はあります)。
感染症、といえば抗菌薬ですが。
その抗菌薬の治療で母→子感染のリスクが下がるのか?
それについてはまだ議論中の段階です。
Evidenceあると言われているのは、
①抗生剤投与から3W以内での抗原陰性化は母子感染を下げる
②抗生剤投与は投与しないよりは重篤な脳の後遺症/死亡などのリスクは下げる
だけ。
つまり、
別に抗生剤投与したところで軽度の先天性の疾患のリスクは下げない
と言われています。
なので、
予防がとにかく大切
妊娠するつもりの女性では注意しましょう。
妊娠するつもりの女性では注意しましょう。
つまり。
猫を避けるべし。
避けられないならば、触ったら手を洗いましょう。
あとがき
さぁ、後半かなり脱線してしまいましたが。
これで妊娠中に気をつける食事(脱線多数)については一旦終了になります。
いかがでしたでしょうか。
注意することが多すぎますね。
ただ、やはりストレスの貯めすぎも良くないので、
神経質にはなりすぎないようにしてくださいね。
そして、ただでさえ体の変化で負担がかかっている奥様に、
ご主人も出来る限りの配慮をお願いします。
masaも頑張ります!!
では、これにて。
次はまた違う話題でお会いしましょう。
2020/6/16 masa
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