【寝当直ってなあに?】内科勤務医が初めて寝当直を経て思う事【副業としての寝当直はありかなしか】

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医者・看護師夫婦の資産運用
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新年明けましておめでとうございます

masaです。
今日はタイトルの通り、【寝当直】について記事を書きました。これまでmasaは救急指定病院(三次救急=たくさん救急車がくる病院)での当直しか経験はしていませんでした。奇跡的に初期研修の時に1日だけ、寝当直がありました。ただそれだけで、なおかつその一度も普通に日付が変わるまでは救急外来の仕事はしていたため、いわゆる寝当直(ずっと部屋に引きこもって居られる当直)ではありませんでした。

 

そんな、

寝当直なんて神話の中の話だろ

という考えのmasaが今回初めて寝当直を経験したので、記事にしてみました。

 

寝当直ってどんなものなのか知りたい人や、医者の資産形成の上で副業の当直(願わくば寝当直)に興味がある人は、masaの個人的な意見も交えてまとめているので見ていって下さい。
普通の当直に興味があれば、こちらの記事をチェックしてください!
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寝当直とは?

皆さん、当直という言葉は聴いたことがありますよね?
当直はベッドのある病院などの医療機関で、普段勤務している医師が勤務時間外に家に帰っている間、急変時の対応などを行う医師の事の仕事です。一般の方がイメージする当直は病院で当直室にベッドがあり、そこで休んでいると急変があって呼ばれる。そんなイメージかも知れません。
ただ、当直と行ってもいろいろで、救急外来の様に次の日の朝の病院受診を待つことが出来ないほど逼迫して訪れる患者に対し、時間外診療を行う救急当直などもあります(逼迫していない患者さんも多いのですがまぁそれはいいとして)。
そんな中でも、当直に入る医師がみな(研鑽を積む目的で当直に率先して入っている医師以外はみな)あこがれるのが【寝当直】です。
寝当直は、その名の通り寝ている当直。当然、働く事を前提に医師は勤務に向かっているのですが、当直で基本的に病棟から電話が来ないことはありません。多かれ少なかれ何かしら電話が来ることが多いです。救急当直なんて、それどころではありませんね。一睡も出来ない、なんてこともざらです。
そんな当直の中、【寝当直】とはただ病院で寝ているだけで、気づいたら当直が終わっていた。そんな当直の事を言います。
実際にGoogle先生に「寝当直」で検索をしてみると下の様な説明が出てきました。
寝当直案件:救急指定のない病院勤務のため、救急車の受け入れがほとんどなく、一般的な当直案件に比べて比較的ゆったりとした当直案件のことをさす。
とはいえ、当然全ての当直が寝当直なはずもなく、masaもこれまで寝当直という方と遭遇した事はまったく無かったのですが、今回初めてお顔を拝見することができました。元々勤務している急性期病院ではなく、外部医療機関の慢性期病院(施設)にバイトに行った時の事です。

masaの寝当直体験談

そもそもバイトで行った病院との直接の関わりはなにもなく、先輩の医師の当直の穴埋めのために声がかかったのが始まりでした。先輩からの誘い文句も「○日に寝当直のバイトがあるんだけどやらない?」とストレートに声がかかりました。
ただ「寝当直」を経験した事がなかったmasaなので、半信半疑のまま承諾したのを覚えています。
あれよあれよ、という内に先方と仲介してもらい連絡を取り当日になりました。
最寄り駅にまで迎えに来てもらい病院へ。いわゆる療養型病院+透析病院というような形で、救急外来は設けておらず、基本的には病棟患者or連携施設での看取りの診察にのみ対応する当直内容でした。
事務の方に簡単に院内の案内をしてもらい、17時半頃には当直室に入りました。
そして、次の日の8時半までその部屋からmasaが出ることはありませんでした。
・・・はい、そういう事です。普通に、古めのビジネスホテル(やや広め)に止まって帰ってきただけでした。
あまりにもPHSが鳴らず本当になにもなかったので、当直中に本当にこれでよいのかと困惑しながら過ごしたことと、やや遠方だったことがデメリットと言えるでしょうか。
あとは気になってくるのは、寝当直でどれくらいのお駄賃がもらえるかが気になってきますよね。

当直代の相場は?

再確認ですが、当直は常勤の医者がいない時間病院に滞在・業務に当たる変わりに手間賃がもらえるシステムです。基本的に他の職種と同じで勤務内容に応じて手間賃は変わってきます。あとは、その地域の医者需要がどれくらいあるか、一言で言えば医者不足か否か=都会か田舎かでも変わってきます。
単純に言えば、田舎で忙しい勤務であれば当直代が高いことが多い、ってイメージですね。
masaは普段比較的都市部の忙しい病院で当直を行っていますが、当直代としては1泊5万+手当で、結果的には1回7-8万の当直代が出ています。かなり高い金額ですが、その分睡眠時間は短く、寝当直なんてもっての他です。
今回の寝当直では、文字通り本当にベッドの上で寝てただけ(呼ばれることがない訳ではないでしょうが)で、1泊5万円を頂きました。
この数字を聞いての感想はそれぞれだと思いますが、非医療者の方(特に医者以外)からすると破格の値段ではないでしょうか。masaも寝当直が終わった後は結構衝撃でした。本当にいいのだろうか?と。毎週1回行うだけで、一人暮らしならやっていけてしまいますからね。医師免許のパワーを本当に思い知りました。
一応当直の相場イメージとしては、
通常当直=8-10万/日程度
寝当直=3-5万/日程度
でしょうか。稼ぎ方は人それぞれですが、興味があれば当直に手を出してみてもいいかもしれません。

副業の寝当直はコストパフォーマンスが良いのか?

コレだけ効くと、やっぱり医者の稼ぐ力は凄いな!、とか、寝てるだけでお金がもらえるなんてずるい!って声が聞こえてくる様ですが、本当にそうなのでしょうか?

寝当直のコスパがいいのは確か

やはり稼ぐ力、という所で考えれば、寝ているだけ(17時〜9時=16時間)で5万円なので、時給3000円近くを稼ぐ事が出来ているという形ですね。これだけ聞くと、かなりコストパフォーマンスはよいと思います。家に帰って寝るくらいなら、当直先に行って寝てお金を稼ぐ方がいいって方もいると思います。ネットも繋がるしTVもお風呂もあるので、本当にビジネスホテルに泊まる感覚であまり支障はないと思いますしね。
実際家に帰っても子供・妻の相手があり自己研鑽の時間がかなり減ってしまうため、当直を合えて入れることで勉強の時間を確保している知り合いの医師もいます。masaはむしろ子供・妻と向き合える時間は人生で今しかないと思っているので率先して帰っていますが(結婚/子供が生まれた後の医師の生活に興味がある人はこちらの記事もチェックしてみてください)。

ただ完全な休みではないので、慣れるまで疲労は溜まる

しっかり寝れていたとしても、意識していないストレスがかかるため不労は無視できないと思います。実際寝当直明けのmasaも妻からすると「だいじょうぶか?」と不安になるくらいのつかれ顔だったらしいです。初めての働き場所であることを抜きにしても、寝ることが出来る=完全回復する、とはならないことは覚えておきましょう。
実際当直明けの医者の頭は飲酒後の脳みそと同じ程度のパフォーマンスしかできない、って話もあるくらいですからね(詳しくはこちらの資料を参照)。寝当直な分、多少はましにしても完全回復ではないでしょう。
さて、そんな体力面のデメリットを踏まえても、興味のある医師が多いであろう寝当直。古い病院が多いので、夜幽霊が怖い、などという人は避けた方がよいかもしれませんが、それでもやってみたい!と思った場合、どうやって当直先=バイト先を探していくのが良いでしょうか。

どうやって当直のバイト先を探すべきか?

知り合いの医師からの紹介

やっぱり安心できるのは知り合いからの紹介ですね。働き先の雰囲気や、本当に寝当直なのかどうかまで分かった上で当直に望むことができます。

 

デメリットとしては、同僚の医師と仲が良くないとそのような案件が振ってこない、ってことですね。masaは基本的に医者の世界は成果主義だと思っているのでなれ合いなどは不要と思っていますが、この辺りは上手くやっていかないと無条件に良い条件の当直は振ってこないかも知れません。

求人サイトでバイト先を探す

人から紹介してもらえない場合は自分から探しに行きましょう。転職、とはいかないまでも、バイト先探しでも医者の求人サイトはかなりたくさんのサイトがあります。
参考までに、かなり大手の「民間医局」のリンクを貼り付けておきます。探す際に注意が必要なのは、療養病院などの規模が小さい所で探すのがベストです。あくまで救急指定病院でないことを確認して申し込みましょう。
また、ポイ活の記事でも紹介している、CareNetやMedpeer、m3.comなどでも転職サイト関連のページはあるのでそちらも参考にしてみて下さい。また、寝当直で稼ぐのに加えて、ポイ活も併用すれば更に多くの資産を築くことが出来ますよ。
ぜひ、こちらの記事も一緒に読んでみてください。

 

+α:バイトのために必要だった物

実際バイトをしたことがない医師の方も多いと思うので、masaも備忘録で載せておきます。
masaのバイト先では以下のものをそろえて当日勤務先に向かいました。
・医師免許証コピー
・初期研修修了書コピー
・履歴書
・振り込み先の銀行口座
・印環
・身分証明書:マイナンバーカードコピー

寝当直を実際にしてみたmasaの感想

寝当直に関しては人それぞれ意見があると思いますが、寝当直を実際にしてみたmasaの意見は以下の通り。
ストック型の副業としては医師の当直はあり
ただフロー型ではないため、得た利益をどう使うかが問題
ストック型の副業とは、働き手(この場合はmasa)が仕事を辞めたら収入が0になるビジネスの形のこと。働けば働く程儲かるが、途中で働きを辞めたら収入が0になる、って事ですね。当直はまさにこれ。どれだけ能力を駆使して稼ごうとも、医者が働くのを辞めた瞬間お金は入ってこなくなります(当たり前ですが)。

 

逆にフロー型のビジネスは、仕事のシステム化することで何もせずとも(実際にはある程度仕事はしているが)お金が入ってくる形のビジネスの事。例えばYoutubeなど、ですね。せどりなどの場合は人を雇って働いてもらい、システム化する道があるのですが、当直はそういうわけにはいかないですからね。

なので、あくまで短期的にお金を稼ぐ、という点でいえば良い職業だと思います。医師免許って、やっぱり凄い資格ですね。

ただ、注意点としては、先ほどもページを紹介しましたが、厚生労働省としては医師の時間外勤務を縮小したいという動きを国全体で見せています。そして、最初は常勤先だけだと思いますが、その内医師の勤務時間調整のために時間外労働の制限は、バイト先にも影響が出てくると思います。
また、一生当直をし続けることが出来る体力があるわけもなく、バイトを辞めた瞬間に収入が落ちてきてしまうためそこには注意が必要になりますね(月に半分も当直を入れて、稼ぎまくっている医師の方もいますが・・・)
この辺りは少し工夫が必要になりますね(人的資本を金融資本などへの変換する考え方が必要!
masaとしては、以下の結論になります。
【結論】masaは副業で積極的に取り組みたいものではない。
ただ、暇をしているならば取り組むのはありかも。
また、自己研鑽にはならないので注意。
masaは当直ではなく、投資による配当金で働かずに生きていけるような未来を目指して今後も日々すごしていこうと思います。
以上になります。今日の記事が誰かの参考になれば嬉しいです。
新しい一年の始まりですね。今年もよろしくお願いします。masaも本業(医師)の方も忙しくなりそうな一年ですが、「ブログを1年で150記事更新する」という目標も掲げたので、忙しい業務の中でもこつこつ積み上げていきたいと思います。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。

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