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こんばんわ
妊娠した妻を気にかけなければ、と思うものの何に気を配れば分からないので過剰に
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大丈夫?○○しようか?
と挙動不審になっているmasaです。
医者といえど結局世の中のほぼ全てのお父さん(なりかけ)と同じ行動をしています。
まぁ、医者もそんなものです。
大多数の医者は国家試験勉強の時に詰め込み、
初期研修の時に1ヶ月回った産婦人科の知識が全てです。
とはいえ、
「医者の夫」がそうだと心許ない(masaがその期待に応えられない)ので、
妻の妊娠生活に合わせて妊娠-出産-育児に関しても勉強していこうと思います。
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その結果をこのブログに提供していければ
本日のテーマ
今日のテーマは妊娠中の食事について。
お父さんになる人もしんどい人はいるかもしれませんが、一緒にお母さんに付き合ってあげましょう。
妊婦生活は二人三脚といいますし。
さて、時間が無い人のために、今日のまとめ。
Take home message
Take home message ・つわりは妊娠5週から始まり、10週がピークで15-20週までに改善し、症状は様々 ・食中毒には気をつけよう ・冷蔵庫の作り置き、総菜の加熱はしっかりと。
では、興味を沸いた方はこの先もおつきあい下さい。
1.つわり:妊娠悪阻
つわりの原因
妊娠悪阻とは、妊娠10週前後をピークに体のなかのhCGというホルモンが上昇する結果、嘔気・嘔吐などが出現することです。
注意が必要なのは、悪阻の程度は差があります。
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ちょっと気持ちが悪い・・・
くらいで済む方(症状がない人)もいるかもしれませんが、
きつい方は食事も飲物も摂取することが出来ず点滴が必要になってしまう方もいます。
hCGというホルモンが原因、とも言いましたが、
心理社会的背景の関与、も指摘されています。
「精神的なもの=心が弱い」ではありません。
大事なことなのでもう一度言います。
「心が弱い」ということではありません。
お父さん(になる人)はくれぐれもお母さんに向かって、
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「気持ちの問題だよ」
なんて言わないで下さい。
ネットに既にあふれかえっていますが、
「この時の些細な一言」はお母さんの心に突き刺さります。
タダでさえ自分以外の命をお腹の中で育てているんです。
凄いことです。
大変なことです。
少しでも自分に出来ることを奥さんに返してあげてください。
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何が言いたいか分からなくなりました。
次に行きましょう。
つわりの何が問題か
この後お伝えしますが、この悪阻が問題、というわけではなく。
悪阻により食事・飲水が出来なくなることが問題です。
わかりやすく言葉を返れば脱水になることに注意してください。
もっとわかりやすく言うと、
おしっこの量が減っている場合は特に注意しましょう。
すぐにかかりつけを受診してください。
すぐにかかりつけを受診してください。
悪阻に対する有効な薬としてビタミン剤・吐き気止めがありますが、
妊娠初期に使用しても安全に使用出来る薬とされているので、我慢せずに相談してください。
妊娠中の薬、というと怖いイメージがあるとは思いますが、
薬を飲まずに脱水になる方がよっぽど怖いです。
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我慢しすぎないで下さい。
ちなみに。
悪阻についてですが、程度がきついと問題があるか、と言われるとそうではありません。
具体的に言えば、
悪阻が強くても早流産や低出生体重児のリスクとならない
という研究データが出ています。
という研究データが出ています。
なので、必要以上に不安になる必要はありません。
流産については全妊婦の10%で起こる、と言われていますが、
これについてはまた後日お伝えしますね。
これについてはまた後日お伝えしますね。
つわりの一般論
悪阻は
初産婦の方で多く、妊娠16週までに80%が軽快する、
と言われています。
初産婦の方で多く、妊娠16週までに80%が軽快する、
と言われています。
ただ、全妊娠期間を通じて悪阻が続くケースもあるので、例外はつきものです。
もちろんその時は他の病気をチェックした上になりますが。
さらにちなみにですが。
つわりの症状は様々です。
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いや、つわり=嘔吐って言ったじゃないか。
その通りですが、あくまでその症状の妊婦さんが多い、という事です。
他には食べつわり(空腹になると嘔気がでる)が出る方や、ひたすら眠くなる方もいます。
ちなみにmasaの妻は眠さがきつい上に、食欲はあきらかに落ちています。
嘔気、とまでは行かないようですが。
そして、好きなデザートへの欲は強いですが。
そして、好きなデザートへの欲は強いですが。
いや、食べられることは幸せな事ですよ。うん。
2.妊娠中に注意すること:食べ物編
食中毒の予防が大事
タイトルを見て、おもった方は居るでしょう。
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「いや、だれも食中毒になりたいわけじゃねぇよ」
その通りです。
下痢は出るわ、食欲は落ちるわ、熱はでるわ。。。
良いことが全くありません。
ただ注意としては、
【妊婦さんは他の人よりもリスクが高い】
という事です。
おやおや?
ご主人も他人事じゃありませんよ?
家族みんなで発症することも多いですから。
奥さんに移さない様に、一緒に気をつけましょうね。
妊婦の食中毒の注意点
まず、発熱に関して。
発熱が起きると、早産のリスクが上がる
と言われています。
と言われています。
また、
脱水になると赤ちゃんに栄養を送る胎盤の血流が低下する
と言われています。
脱水になると赤ちゃんに栄養を送る胎盤の血流が低下する
と言われています。
つまり、赤ちゃんが呼吸できなくなってしまう、ってことですね。
これだけでもなんか怖いですよね。
ただ、治療方法は、ふつうのお医者さんであれば、こう言われると思います。
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「対症療法しかないからね。。。」
むしろこれはそのお医者さんがまともな証拠です。
逆に
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「抗生剤出しときますね」
と直ぐに言ってきた場合は速効で他の病院受診を検討した方がいいかもしれません。
脱線しました。
これについては後日記事にします。
さて。
つまり、食中毒の治療は自然治癒。
待つしかありません(重症の方や特定の菌が疑われる場合は例外です)。
となると何が重要か。
そう
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「予防が本当に大事です」
ちまたで話題のコロナウイルスもそうですが、
食中毒を避けるためにも手洗いうがいも大事にしましょうね。
あと、具体的な菌の名前としては
「リステリア菌」
という菌には注意しましょう。
リステリアってなぁに?
そもそも普通の人がかかってもたいして怖くない菌なのですが、
妊婦さんにかかると大変です。
胎児に垂直感染して、流早産や胎児死亡の原因になってしまいます。
感染したお母さんからは70-90%、つまりほぼ胎児に感染してしまいます。
そして子宮内感染した場合の胎児の死亡率は50%、という報告も。
治療すれば20%まで下がる、とは言われていますが、
それでも高い数字ですね。
では予防の重要性が分かったところで、具体的に何に注意すれば良いか。
未加熱の物は基本的には注意しましょう。
リステリア、という菌は広く環境中に存在する菌で、
基本的に食事からしか移りません。
注意点としては
冷蔵温度も含めて幅広く感染可能で
低温で増殖が可能な所
低温で増殖が可能な所
です。
どういうことかわかりますね?
つまり、
冷蔵庫の中でも生きることが出来る
という事です。
みなさん。
冷蔵庫に冷やした、作り置きのカレー。
翌日食べるとき、しっかり加熱出来ていますか?
そういうことです。
ただこのリステリア。
凄く怖い菌か、と言われるとそうではなくて、
37度以上になると運動性は著明に低下するため加熱すれば殺菌できます。
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市販の総菜も、つよく加熱した後で食べましょうね?
また、その他注意した方がいい食品は以下のようなものがあります。
ナチュラルチーズ・生肉/生魚/生ハム
未殺菌のジュースや牛乳、乳製品・スモークサーモン・生卵
未殺菌のジュースや牛乳、乳製品・スモークサーモン・生卵
あとは盲点な事もありますが、殺菌されていない(未殺菌)の乳製品は避けましょう。
ソフトチーズの摂取も避けるべき、と言われています。
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チーズ好きの方は注意してくださいね。
ただ、散々加熱が大事、と言い続けてなんですが。
生野菜を加熱すると、葉酸は壊れてしまいます。
なので、そこはサプリメントで補うことが大事です。
これに関しては前回の記事を参照にしてくださいね。
あとがき
では、次に。
と、いこうと思いましたが。
かなり長くなってしまいましたので(リステリアで脱線しすぎました)
続きは次回にしようと思います。
興味があれば、次回の更新もお楽しみに。
ではでは。
2020/6/14 masa
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