こんばんわ。
散々おそくなり、ごめんなさい。
コロナが再び盛り上がっていますね。。。
憂鬱です。。。
まぁ、それはいいとして。
2週間あきましたが、後半戦の話をしていきますね。
○まえがき
忙しいなか、せっかくブログを書いて形に残すなら、
何かしら見に来た人の役に立つブログを書こう
と考え、
これからは曜日によって投稿するテーマを変えようと思います。
本日火曜日は、
「夫は働いていて日中一人。周囲にお母さん友達もおらず、両親も側にいない時に問題が起きた」
「夫は割と育児に無頓着。というか育児なんて分からないから頼れない」
そんなお母さん・妊婦さんにむけて。
少しでも訳に立てるような記事を書いていこうと思います。
発信先をもっとわかりやすくいえば
masaの奥さんに向けて
というような形ですね。
あ、そういえば。
今2020/9現在妊娠17週になりました。
先日も妊婦健診問題なしでスルーしています。
この頃になると、赤ちゃんの性別がわかるころですが、masa達の子も7割型女の子、とおしえてもらいました。
徐々に人間らしく整っていきますね。
見せてもらったエコーでも、手足が見える様になっていました。
サイズは体重は約200g:マンゴー1個分
くらいみたいです。
少し話がずれましたね。
一緒にお母さんの体の変化について勉強していこうとおもいます。
具体的な記事の内容としては、前回書いていた
妊娠中の食事
や
母乳保育
のことなど。
妊婦さん
ひいては今後小さな子の親になる方に向けて、ブログに書いていこうと思います。
始めての育児で周りに頼る人が居ない中、子供が
・熱がでた
・ミルクを飲まない
・嘔吐があった
そんな状況で、病院に連れて行った方がいいのかどうか。
少しでもその手助けになれば、と思います。
また、緊急事態ではありませんが、
・予防接種
・湿疹の治療
についても小さな体を守るためには重要です。
少しずつ話をしていこうと思います。
興味がある人は、火曜日にこのページを覗いていってください。
前回の記事はこちらです。
そして、それより前の過去に同様な内容で書いた記事はこちらになります。
これらの記事にも
「火曜日:mother/pregnant」
でタグ付けをしておきますので、
過去の記事に興味があれば、タグから探してみてくださいね。
めざせ、毎日更新
なのですが。
勤務の都合で更新できない日があることもご了承くださいませ。
それでは、今日の本題に行きましょう。
今日も長いので、休憩をはさみながら読んでくださいね。
<妊娠中に出る問題点>
○機能性頭痛:片頭痛など
「片頭痛」は妊婦さんに限らず、
若い女性に多い病気の一つ
他には首の筋肉が凝る事が原因とされる
「緊張性頭痛」などもありますが、今回は割愛します。
基本的にはカロナール(アセトアミノフェン)といった痛み止めを使います。
このことから分かる様に、
「機能性頭痛」は基本的には命に危険がある病気ではありません。
いや、片頭痛で悩んでいる女性には申し訳ないのですが。。。
ただ、本当に「機能性頭痛」かどうかは注意が必要です。
と、いうのも。
30〜40歳の女性は、
くも膜下出血、という脳出血の一つが起きやすい年代
と言われています。
両者を区別するには、
頭痛の強さや、いつから出たかどうかが重要になりますが、
これについても今回は割愛します。
他にわかりやすく気づける病気としては
前回出てきた「妊娠高血圧症候群」に伴う頭痛でないかは確認が必要です。
具体的にいえば
血圧が140/90mmHg以上になると他の検査が必要
になってきます。
35歳以上であったり、肥満気味であるお母さんは注意しましょう。
(病院の先生も気をつけているとは思いますが)
健診の度に、尿検査や血圧測定をしているのではないでしょうか。
masaの奥さんも今の所無事くぐり抜けているのですが、つわりがおちついてきて、
お菓子の量が増えているようなので、一緒に注意していこうと思います。
何の話でしたでしょうか。
そうでした。
なので妊婦さんでなくても同じですが。
怖い病気(妊娠高血圧・脳出血)を除外した上で、
副作用が比較的少ないとされる薬を使います。
副作用が比較的少ないとされる薬を使います。
またどこかの機会で、妊娠中に使える薬について話をしようと思いますが。
頻繁に使われる薬の中で注意してもらいたい薬は「NSAIDs」
みなさんに親しみがある名前で言えば
「ロキソニン」
です。
生理痛などで使われる女性も多いと思います。
注意してくださいね。
○気道・呼吸器感染症
この章のタイトルの「気道・呼吸器感染症」
難しい言葉で書いてありますが要するに、
「風邪」や「肺炎」と呼ばれる病気の総称です。
そう聞くと身近ではないでしょうか?
一般の人がかぜにかかった時に見て欲しい記事はこちらになります。
こちらも見てくださいね。
新型コロナが話題の今は特に。。。
妊娠中にかからない方がいいのは当たり前ですが。
特に皆さんが困るのは、
「咳」
ではないでしょうか?
何を隠そう、masaも咳が長引くタイプです。
咳止めとしては、
「メジコン」
という薬が妊娠中も安全に使用出来る、と言われています。
ただ、風邪の後の咳が長引くのは皆さん経験がないですか?
人によって個人差はあるのですが、
咳止めの薬の中で、
凄く聞く薬って実はあんまりないんです。
意外でしょうか?
もう一度。
咳止めは効かないことが多い!
なので、
「我慢」
しかないこともあるのですが。
背景に「喘息」が隠れていることもあるので注意が必要になります。
「喘息」の患者さんは
妊娠すると1/3が良くなり、
1/3が喘息症状は変わらず、
1/3は悪化する
1/3が喘息症状は変わらず、
1/3は悪化する
とも言われています。
masaの担当した患者さんも、風邪の後咳が止まらない妊婦さんに喘息を疑う過去のエピソードがあったので、吸入薬を試したところ、改善しました。
未診断の喘息の方もいるので注意が必要ですね。
咳がひどいと「切迫早産」という状態になってしまします。
と、いうのも。
子宮への刺激が強くなってしまうので、
無意識に赤ちゃんを外に出そうと強く促してしまう結果、
赤ちゃんの体が成長仕切っていないのに外に出てきてしまう。
無意識に赤ちゃんを外に出そうと強く促してしまう結果、
赤ちゃんの体が成長仕切っていないのに外に出てきてしまう。
これを「切迫早産」と言います。
○インフルエンザ
さてさて。
先ほど解説した「気道・呼吸器感染症」の中でも。
今話題のコロナウイルスが有名になる前には。
妊婦さんがかかると重症化するリスクが高いとされるのが「インフルエンザ」です。
基本的に
若い患者さんがインフルエンザになった時は対症療法で様子見になることが多い
のですが、
妊婦さんにはタミフル®などの抗ウイルス薬での加療や必要なら予防的に内服も行います。
ただ、予防に関して言えば内服よりも大事な事があります。
そう、一般化しつつあり、今話題のコロナウイルスでも開発が待たれる
「ワクチン」です
そして、そのインフルエンザワクチンについては「妊娠のどの時期でも摂取可能」であるため妊婦さんはみんな接種することが推奨されています。
コロナウイルスもワクチンの開発が待たれますね。
○感染性腸炎
続いて。
「感染性腸炎」いわゆる「腸炎」です。
これについては以前一般論はお話ししていますね。
興味があれば合わせて見てみてください。
基本的には、妊婦さんも一般の人と同じで対症療法を行います。
具体的には整腸剤や、下痢の症状が強くて脱水がきつい場合は点滴などを行います。
ただ、頭痛と一緒で「腸炎になりました」といって病院を受診する妊婦さんの中にも違う病気の方がいることがあるので、それは注意が必要ですね。
なので、しっかりお医者さんに自分の病状をお伝えください。
特に
「下痢」が本当に「下痢」なのか(水なのか?)
は確認しておいてください。
○尿路結石
尿路結石。
比較的皆さんが知っている、認知度の高い病気ではないでしょうか。
ただ、こんなイメージはありませんか?
「ビールやら酒やらをたくさんのむ、
不摂生な中年男性のなる病気」
不摂生な中年男性のなる病気」
そうですね。
間違っては居ません。
ただどんな病気でも妊婦に発症する可能性があります。
妊娠中期(16週)以降は、
腎臓(尿を作る臓器)から膀胱(尿を貯める場所)までの通り道である尿管がそもそも拡大していることが多い
です。
それが、
「結石」という尿の通りを邪魔するものがあるから見えるのか、そうでないのか。
その区別が付けるのが難しいんです。
もちろん
CTを取れば直ぐにわかる
という事もありますが、
妊婦さんはもちろん気にされるように赤ちゃんへの放射線への被曝は避ける必要がありますね。
ですので
出来るだけ体に負担のない超音波検査で調べようとするのですが、
人によっては本当に小さい結石をエコーで見つけ出すのは難しいことが多いです。
なのでお母さん・赤ちゃんへの健康を考えれば考える程、妊娠中の尿路結石の診断は難しくなってしまうんですね。
ですので。
当然ですが、妊婦の方は出来る限り妊娠中の結石形成を避けるためにも。
赤ちゃんを守るためにも。
水分をしっかり取り、飲酒は控えましょう
○尿路感染症/無症候性細菌尿
さて、今日の記事も長くなっていますが折り返しです。
ついてこられてますか?
頑張っていきましょう。
こちらも有名ではないでしょうか。
「尿路感染症」
つまりおしっこからばい菌が入ってしまう病気です。
これはそもそも男性よりも女性に起きることが多い病気です。
そもそも人間の体の構造として、
女性は男性と違って尿の出口と便の出口が近いため、
尿の出口に普段から人間の腸の中にいる「腸内細菌」が入り混み、尿路感染症や無症候性の細菌尿を起こしてしまう
んです。
さらにそれに加えて妊娠すると追加の要素が加わり、妊娠していない女性よりも感染しやすくなります。
プロゲステロンというホルモンが、尿管の筋肉に作用して尿の排出の機能を低下させたりすることも原因とされています。
先ほどの痛み止めの話と同様に
細菌に作用する抗生物質も妊娠中は使えないものがあります。
自己判断で使用せず、妊娠している事実を医師に伝えた上で、処方された薬だけ内服してください。
・無症候性細菌尿
これはいったいどういうことでしょうか。
「無症候性」
つまり症状がない、という事です。
じゃあ治療しなくてもいいんじゃない?
そうです。
基本的にはその通り。
ただ限られた条件の方の場合は治療した方がよい、とされています。
その一つが「妊娠している」です。
と、いうのも。
妊娠中の無症候性細菌尿は
「早産」とも関係がある
「早産」とも関係がある
と言われています。
妊婦健診の度に尿検査する理由の一つでもありますね。
ですので医師から
「尿にばい菌がいるので薬を飲んでおきましょう」
と言われた場合は怪訝な顔をせずに、
キチンと薬を飲んでくださいね?
○妊娠性貧血:鉄欠乏性貧血
これも元々女性に多い貧血ですね。
鉄分(レバーやホウレンソウなど)の摂取が足りず、生理による出血も影響して貧血を起こしやすいのが妊娠可能女性と言われています。
妊娠関係無く、貧血について解説した記事はこちらになります。
興味があれば見てみてください。
具体的には目標の数値は11g/dl以上にHbを保つことが推奨されています。
レバーやホウレンソウなどの食事を調整する事に加え、鉄剤(フェロミア®)を飲む治療も望ましいとされています。
ただ、
この薬の副作用として嘔気・便秘などが起こることがあります。
なので薬が飲みづらく、貧血の程度がきつい時は入院して点滴で治療する、ということも考えられます。
かといってレバーだけを食べ続ける必要はもちろんありませんが、食事量が減った時は脱水だけでなく貧血も含めて病院でチェックしていくことが重要になります。
○花粉症・鼻炎
この記事を見ている方の中にも、
花粉症に悩まされている人はいませんか?
今の時期(コロナで盛り上がっている時期)、花粉症でマスク・くしゃみをしていてもコロナに疑われてしまいますよね。
あ、masaの同僚の気持ちをそのまま代弁しました。
実は、妊娠すると鼻炎も悪化しやすいと言われています。
また感染をきっかけに、副鼻腔炎にまで進展しやすい、とされているんですね。
先ほどもお伝えした通り、抗菌薬には注意が必要ですが。
鼻や目に直接使用する点鼻・点眼薬などの薬は安全に使用できる、とされています。
なので、「とにかく我慢」ではなく、
医療機関に相談してくださいね。
○齲歯・歯周病
難しく書きましたが、要するに「むしば」の事です。
妊娠すると歯茎が腫れやすいと言われており、
結果として歯周病は妊娠中に悪化しやすいと言われています。
また、実は重症になると早産とも関連があると言われています。
ですので、妊婦さんはもちろん、
これから妊娠を控えている人も
予防のためにしっかり歯磨きをして、口腔ケアに取り組んでくださいね。
○後書き
かなり長くなってしまいましたね。
僕も疲れました。。。
それぞれの項目については、後日ピックアップして今後機会があれば紹介します。
さて、今日のTake home messageはこちら
Take home message ・妊娠するとなりやすくなる病気もたくさんある ・お腹の子の事を考えると治療方針が変わることもある ・生活習慣病にも気をつけて過ごしましょう
いつもに加えると当たり障りのない事になってしまっていますが、以上で今日のTake home messageといたします。
次回も火曜日更新の場合は、
妊婦さんのことについての記事を書いていこうとおもいます。
では、また。
2020/9/8 masa
コメント