こんばんわ。
今日は「うつ病」に引き続き、
精神科の病気の話をしていきます。
精神科と聞くと、
少しハードルが高く感じる人や、
自分には関係がない、
と感じる人も多いかもしれませんが。
そんなことはありません。
心辺りありませんか?
いつもの精神状態であれば気にもならない様な些細な事が、
なぜかずっとこころの片隅で気になってしまうこと。
医学的には
「不安発作」
という言い方になります。
なんか怖そう・・・
そう思われる方も多いと思いますが、
「不安」は誰もが抱えているもの
ただ
その不安が異常と言えるくらいに強く、
日常生活に支障がある時には、
「異常不安」の診断となり、
治療を行う必要があるかもしれません。
今日から数日かけて、
「不安症」
について勉強していきましょう。
では、参ります。
○概論
まず、最初の導入があるせいで勘違いしてしまうかもしれませんが。
そもそも
「不安を感じること」=「不安発作」
については、
正常な生理反応です。
なぜか、と言えば。
人間ではイメージしづらいかもしれませんが、
動物などで考えるとわかりやすいかもしれません。
「不安」を感じることが出来なければ。
自分が窮地だと感じることができず。
身の危険とは、動物などでわかりやすく言えば
外敵に対してとっさの反応が取る事が出来るかどうか。
つまり。
「不安」を感じた事のある、そこの貴方。
おめでとうございます。
あなたは正常です!!
ぱちぱちぱちぱち。
と。
これで終われば良いのですが。
これで終われば苦しむ患者さんは出てきません。
問題は、この「不安発作」の頻度。
いくら正常な生理反応といっても、
必要の無いとき=安全な状況なのに、
「不安発作」が発動してしまうこと
が問題になります。
「そこまで心配しなくてもいいのに・・・」
ということまで心配してしまい、
それによって自分自身がしんどくなってしまう。
これが、「不安障害」のイメージです。
なので、治療の事を少しだけ触れておくと。
不安が全くなくなりました!!
と、言われる場合。
治療成功ですね!
とは言いづらいです。
これが「不安がましになりました」なら良いのですが。
「正常な不安」まで消し去ってしまっているかもしれないからです。
誤作動が問題なだけで、作動することは大切なこと。
そこを勘違いしないようにして下さいね。
・不安発作のイメージ
さて。
では「不安発作のイメージ」について簡単に。
イメージは次の3つ
・急激に発症(立ち上がりが早い)
・基本30分前後でなくなる
・やり過ごすことも可能
・基本30分前後でなくなる
・やり過ごすことも可能
実際に心辺りのある方も多いのでは?
何か本当に心配のあることが出てきて。
もしかしたら取り返しの付かないミスをしたのではないか。
と、とてつもなく不安になること。
ありますよね。
でも。
1時間後には心配は残っているものの、不安のピークは去っている。
これ、僕は良くあります。
本当に
終わった・・・
と思う様なミスを起こしてしまったと抱え込むこともあるのですが、
その時はとりあえず至急の問題でなければ
1時間寝かせてみよう
と気持ちを切り替えます。
意外と気持ちを落ち着けるのに効果があるので、
一度試してみて下さい。
・「正常不安」と「異常不安」の鑑別
不安発作」を生じることは正常だ!
そんな話をしました。
では、「異常な不安」とはなにが違うのでしょう。
もちろん。
「病的な不安」
周りの誰から見ても、
いや、それは考えすぎでしょ
これは病気でしょ
と思う不安は「病的な不安」と言えます。
ただ、これだけだと判断が難しいと思いますので、
項目を挙げてみましょう。
次の項目を満たすなら
異常不安かも・・・
と思ってもらっていいと思います。
・理由もなく起こる ・表現が困難で他人に分かってもらえない ・我慢できない ・簡単に消えない ・消えても「また起こるのではないか」と不安になる。
特に最後の項目は
「予期不安」
といって、後日違うページでも登場します。
覚えておいて下さいね。
○よくあるストレス
じつはこの「不安障害」
細かくたくさんの病気に分類することが出来ます。
数も多いし、それぞれ特徴が豊富なので、
それについては明日以降お話しすることにして。
そのいずれの「不安障害」にも多かれ少なかれ影響を与える
大きなストレス要因が3つあります。
大体原因はこの3つの中のどれかであることが多いです。
考えてみて下さい。
大体当たると思います。
ヒントは
「離れられない人間関係」
です。
考えてもらえましたか?
では、正解発表です。
・仕事
・家庭
・プライベート
・家庭
・プライベート
まぁ、最後のプライベートはなんでもあり、
の様な言い方になっており卑怯な感じがありますが。
大体人のストレス、悩みの種はこの3つで説明が出来てしまいます。
ヒントで言った様に
逃げようと思っても「離れられない」ことが、
深く苦しむ原因となってくる様です。
皆さんも思い当たること、あるんじゃないでしょうか。
今日は短いですが、ここまで。
明日から
「不安障害」の分類・診断。
行けたら治療について。
お話ししていきますね。
お時間があれば、またおつきあい下さい。
本日のTake home messageはこちら
★★Take Home message★★
・不安を感じるのは異常じゃない
・強烈な不安は一旦寝かせてみよう(30分くらい)
・原因は仕事・家庭・プライベートのどれか
以上になります。
ではまた明日。
この時間にお待ちしてますね。
2019/05/20 masa
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