おはようございます。
ついに待ちに待った週末ですね。
あと一息でゴールデンウィークが始まります!
え?
・・・まぁ、僕のことは聞かないでください。
テレビでも散々やってますよね。
「医療職は休めないって」
まぁ、そういうことです。
現実的な話はいいんです。
涙が出てきそうなので、さっさと昨日の続きを始めましょう。
覚えてますか?
そう、「胃腸炎」ってなにそれおいしいの? の続きですね。
昨日が割とVolumeのある話だったと思いますが、今回は軽めに、短めにいきましょう。
「胃炎」のお話です。
一般の方にもわかりやすく。 頑張ります。
さて、短めに、と言いましたが、
「胃炎」、特に「急性胃炎」について知っておいて頂くのはあまり多くありません。
と、いうのも胃炎に関しては原因、
とされているのは複数あるので、
一つ一つ上げて言えばきりが無いためです。
症状としては、
有名な「胃潰瘍」でイメージしてもらえる様に、
胃の痛み=心窩部の痛みが、特に食事摂取直後に出現する、と思って下さい。
今日は、その中でも強い痛みを訴える原因を2つ紹介します。
①出血性びらん
日本ではAGML:急性胃粘膜病変と言われる状態で、
簡単に言えば胃の粘膜にびらんが出き、
炎症が起きてますよ。
出血も混ざってますよ。
ただ潰瘍みたいに穴が空く一歩手前まではいってない浅い炎症ですよ。
と、いう病気です。
イメージできました??
ただ、痛みが強いことは多く、
胃に出来るため食後に心窩部痛を伴います。
リスクになるものとしては
アルコール(過剰な)や、
NSAIDs(痛み止め・熱冷ましの一種)、
ステロイド、化学療法、鉄剤などの薬
があります。
基本的にはいわゆる胃薬、
と呼ばれる飲み薬で症状は落ち着いてくることが多く、
数日後症状軽快してからカメラをすると
「異常なし」と言われてしまうこともあるくらい、浅い病気です。
②胃アニサキス症
こちらについてはまた次回詳しくお話しますが、
アニサキス:サバなどに隠れていることがある寄生虫が、
体の中に生きた状態で侵入してくる病気です。
簡単に言えば、
胃壁に、アニサキスという寄生虫が侵入してくる訳です。
・・・そりゃ、痛いのは当たり前ですよね。
ただ、
アニサキスが「生きて」侵入してくるのが問題になるので、加熱してやれば痛みは生じません。
予防としては「加熱」になります。
更なる詳細についてはまた次回。
さて、
病気としては胃潰瘍、についてはまた詳しく話しますが(今日はこの言葉を多用してますね)、今日持ち帰って欲しいのはここから。
こんな方おられないですか?
「ご飯食べた後、何か胃(心窩部)が痛いんだよね」
「でもまぁ、仕事で最近ストレス溜まってるからそのせいだろ・・・」
「そのうち治るでしょ!」
心辺りのあるかたはいないですか?
もちろん、さっき紹介したものであれば自然と治ることが多いです(アニサキスであっても)。
特に①に関してはすぐに良くなると説明しましたね。
ただ、この症状があって、
次の症状がある人は注意がしてください。
・体重が減ってきた
・1週間経っても全然よくならない
・嘔吐を繰り返す
・夜寝汗をすごくかく
・便の色が黒いor緩くなってきた
これらに当てはまる方は、
胃の腫瘍、特に癌などの悪性腫瘍がないか
考える必要があります。
心辺りあるぞ、という方。
悪いことは言いません。
出来るだけ早めに内視鏡検査の出来る病院(内科・消化器内科)に行って、検査を受けることをおすすめします。
検査自体は早ければ10分もせずにおわります。
昔よりもカメラ自体ずっと細いカメラになってるので、
苦しむことなく検査を行うことが出来ます。
何より、仮に悪いものが見つかった場合、
出来るだけ早めに発見して治療へ移ることが何より重要です。
もし
「当てはまってるものはまぁあるけど・・・検査怖いしな」
と思ってる方。
こないだカメラを実際に受けた身としても、
しんどくないので絶対受けるべきだと思いますよ。
想像よりも大分楽な検査となってきています。
ぜひご検討を。
今日もここまで読んでいただいてありがとうございました。
Take home messageとしては
・気になる症状があれば胃カメラを
・「胃炎」では「腸炎」と違い、下痢は出にくい
です。
ではまた明日。
気になることがあればコメントまで。
ツイッターも初めてみました。
またきてくださいね。 まってます。
2019/4/26 masa
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