こんばんわ。
一日飛んでしまい、申し訳ないです。
少し疲労が溜まっており(株で話す内容もなく)、
一旦休憩にいたしました。
一旦休憩にいたしました。
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masa
でも、株って難しいですね。
含みであってもマイナスが出ると心が乱れます。
なので、
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masa
ただの数字と思ってトレードすることにしました。
攻略が難しいゲームみたいな感覚ですね。
いくらマイナスが出ても知ったこっちゃありません。
(いや、自分のお金ですけどね・・・苦笑)
(いや、自分のお金ですけどね・・・苦笑)
(やけにならない程度に)がんばります。
さて、もったいぶりましたが、今日は短め。
PTSD:post-traumatic stress disorder
の最終章になります。
よろしくお願いします。
とはいえ、
治療は精神科の専門医にお願いすることが多くなります。
ですので、
「治療」についてはさらっと行きますね。
PTSDの治療
基本的にPTSDの治療に関して。
前回、前々回のページを読んでいただいた方はおわかりかと思いますが。
PTSD自体が本当に厄介な病気です。
患者さんの見た目は落ち着いている様に見えても、
次の瞬間にはフラッシュバックが起きる。
そんなことが起こりえます。
患者さん自身もいつフラッシュバックが来るか予想できないため、
とても疲弊してしまいます。
何気ない周囲の人の一言や質問でも、
一歩間違えれば患者さんに致命傷を負わせる可能性があります。
そのため原則として。
PTSDの患者さんの治療は、精神科専門医が関わることが良いとされています。
こればっかりは内科勤務医の範疇から外れた病気かもしれません。
ただ、どんな治療が行われているかを知っておくことは大事です。
実際にあなたがそうなったとき。
あなたの周りの人がそうなったとき。
今後どんな風に治療が行われていくか、イメージ出来ることも重要です。
まず治療ですが、3つの柱があります。
①心理教育
②薬物療法
③心理療法
一般的なイメージは②が強いかもしれませんが。
あくまで②は対症療法。
根本の治療には、①と③。
特に③が重要と言われています。
少しだけ個別に詳しく見ていきましょう。
①心理教育
心理教育としては、前回のページで少しお話した内容が関わってきます。
PTSDの症状でお話した内容。
それは「自然な反応」でしたよね。
ここ、本当に大切です。
つまり、
「あなたが今感じている症状は、こころの自然な反応である」
と伝えることが大事です。
患者さんの中には思い詰めてしまい、
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自分が悪い人間だから被害にあったんだ・・・
と自分を責めてしまう方もいます。
そのため早い段階で医療者が、
「あなたは悪くない」
と、適切な認知を示し対処することが大事です。
これ以降は専門医が行うことなので、知識として知っておくに留めて下さい。
何度も言いますが、逆効果になってしまうこともありますので。
トラウマの対処法は、
「むりに聞き出す」
のではなく
「患者が話せる範囲に留めること」
一番大事なのは
「トラウマを忘れることではなく、適切に受け止め直すこと」
そして、患者さんとの関わりでは、
家族や周りの人のサポートがあるかないか
相談する場所があるかない
相談する場所があるかない
それががとても大事になります。
もし貴方が患者の周りの方だったら。
サポートの意志を示すだけで目の前の人が助かることもある。
それだけは覚えて帰って下さいね。
②薬物療法
先ほども言ったように。
薬物は「対症療法」に過ぎません!
根本の治療方法とはなりません!
うつ病の治療薬を使ったり。
不安に対する薬を使用したり。
患者さんの症状に合わせて使い分けて行きます。
③心理療法
ここが一番大事です。
①の項目で話した
トラウマを適切に受け止め直すこと!
をここで行っていきます。
もちろんすぐに解決するものではなく、時間がかかります。
本によっては
PTSDの症状は和らぐまでに3ヶ月かかる
と言われていますので本当に長期戦です。
ただやっぱり詳しく話すことは難しいので。
ここでは大まかに。
【心理療法】の3本柱をご紹介。
1.安定化
患者さんに安心そして安全を感じてもらいながら、
呼吸法などの基本的な方法から訓練を行い、心の安定化を導きます。
2.トラウマ処理
トラウマを過去のものとして「風化」させるのが目的です。
トラウマに対する不適切な認識を修正することにより、
トラウマを本来の収まるべきところに落ち着け、
他の記憶と同じレベルに近づけていく。
トラウマを本来の収まるべきところに落ち着け、
他の記憶と同じレベルに近づけていく。
それが目的。
3.適切なストレス対処行動の獲得
トラウマによりもたらされるストレスに対して、
今までは回避や麻痺を起こすことで対応していましたが、
1.2.の治療を行うことで適切な対処行動へと改善させていきます。
結局のところ、ふわっとした概念的な話しかできませんでしたね。
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ごめんなさい。
ここで知っておいて欲しいことは。
トラウマの受け止め方を変えることが治療!
そして
周りの人のサポートが大事!
それだけ、このページで分かってもらえたら、このページを作ったかいがあります。
★自殺対策
特に注意をしなければならないことがこれです。
治療が一段落して落ち着いてきた時や、
フラッシュバックを繰り返す時。
サポートが不適切だと自殺のリスクが増加する、と言われています。
もちろん患者それぞれの背景もチェックすることも大切です。
特に次の様な方はそれだけで自殺のリスクが高くなります。
・過去の別のトラウマ
・ストレス耐性への脆弱性
・発達障害、うつ病や他の精神疾患の既往
・経済・社会との関わり方
・ストレス耐性への脆弱性
・発達障害、うつ病や他の精神疾患の既往
・経済・社会との関わり方
医療者目線で言えば、
それとなく手首や足、腕をチェックしてリストカットがないかなどもチェックします。
目の前の人の自殺のリスクがいかに高いか。
敏感に反応できる医療者でありたいと思っています。
そのためにも皆さんの協力が必要です。
皆さんの周りに思い詰めた人はいませんか。
最近は凄惨なニュースも多いですが、その被害にあわれた方はいませんか?
どうか少しでも多くの人がこころの病気から救われることを祈って。
今日でこころの病気シリーズは一旦お休み。
明日からはまた内科の病気を扱っていこうと思います。
少し「こころ」について勉強するのも疲れた、というのもあります。
今日のTake home messageはこちら
★★Take home message★★ ・トラウマは忘れるのではなく、適切に受け止め直すことが大事! ・周りのサポートがとても大事! ・自殺をふせぐために貴方ができることを考えてみて下さい。
以上になります。
では、また明日。
2019/06/03 masa
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