初期研修医ってなぁに? 前半戦

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医者看護師夫婦からの後輩へのアドバイス
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こんばんわ。
今日は「不安症」の話。
を、しようと途中まで思ってましたが。
それはまた今度。
元々日曜日に日常編をお送りする予定にしていましたが。
少し筆が乗ってしまったので。
今日そして明日は、
医学生、もしくは医師の生活・システム
を紹介していこうと思います。
今回のテーマはこちら。
「初期研修医」
皆さん、分かるでしょうか。
ドラマでもちょこちょこ医療の現場はなっていますから、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
今回は少し詳細に。
「初期研修医」のシステムとその日常
を紹介していきましょう。

○「初期研修医」とは?

さて。
皆さん。
「初期研修医」と聞いて、
どんな医者かイメージできるでしょうか?
ドラマでもありましたね。
「レジデント」
ってタイトルで。
海外ドラマの方は、主人公が3年目
それをリメイクした日本のドラマは、主人公が1年目でした。
ん?
それってどっちも「レジデント」、って言っていいの?
そう思われた方も居るかもしれませんが。
いいんです。
と、いうのも。
研修医=レジデント
と言い換えても良いのですが。
レジデント、って2つあるんです。
「初期研修医」は「ジュニアレジデント」
こちらは本当に医者になり立てて、ジュニア(Jr)です。
学生から医師になったあと、2年間の研修をする期間です。
「後期研修医」は「シニアレジデント」
医師になった後、「初期研修医」の2年間が終わった後。
専門医の資格を取るまでの期間です。
「シニア(Sr)レジデント」と呼ばれ、3年〜4年間の研修期間になります。
専門医資格を取るまでの期間ですね。
つまり。
日本のドラマの「レジデント」
海外のドラマの「レジデント」
では、意味と立場が違ったんですね。
この細かい違いって、描写された部分はあったんでしょうか。
実はまだそのドラマを見たことがない(汗)ので、また今度見てみます。
それこそ海外のドラマはシーズン2もやってるみたいですし、
面白いみたいですね。
みなさんも良ければ是非。
「レジデント」
その微妙な違いについて、おわかり頂けたでしょうか?
単純に
「レジデント1年目」
といっても、
実質「医者1年目」か
「医者3年目」か。
かなり違いますね。
一般の方がそこまで気にすることはないと思いますが。
僕らが他施設の人と話すときは地味に気になるポイントです。

○「初期研修医」の仕事

さて、「初期研修医」=「医者になりたて」という話をしましたが。
では、実際どんな仕事をしているのでしょうか。
基本的には「医者」であることは変わらないので、
仕事可能な範囲は変わりません
ただ、日本の場合は特に、
患者さんと実際に関わるのはこれが初めてであることが多いので、
本当に「かけだしのひよこ」をイメージしてもらえば良いと思います。
特に研修期間が2年間あるうちの
1年目の4月なんてのはなおさらですね。
正直このころは看護師さんの方がてきぱき仕事が出来るので、
何も患者さんのために出来る事がなくて、
研修医としては気持ちが落ち込んでしまう時期です。
心の中でもやもやが募る時期でもありますね。
最初は何をするにも上の先生に確認を取りながら、医療を行っていきます。
「主治医」ではなく、「担当医」として、
「主治医」の先生と一緒い患者さんを担当する病院が多いですね。
もちろん、病院によって出来ることは微妙に違います
ただ日本の研修システムとして
「初期研修医」は原則「指導医」
つまり上司と一緒に医療行為を行うことが望ましい
と言われています。
なので、ここで言いたいことは。
さすがに
「レジデント」が「初期研修医」の場合。
いくら天才であっても、上級医を超える働きは出来ない
「ドラマ」は「ドラマ」って事ですね。
すくなくとも日本では。

○「初期研修医」の給料

少しリアルなお話を。
これは「初期研修をどんな病院で過ごすか」によって変わってきます。
と、いうのも。
「2年間は初期研修指定病院で研修を行う」
ことが定められています。
そして、この指定病院ですが、
別に国や大学から指名されるわけではなく、
自分で選ぶ事ができます。
「選ぶ」というとやや語弊がありますが。
いわゆる一般の方の就活の様に、
6年生の夏に面接・試験を行い。
その上で6年生の10月ごろに、卒業後の研修病院が決まる、という形です。
では、どのようなものを基準に研修先の病院を選ぶのかというと。
大きく分けて次の3つの基準があると思います。
その中のひとつがお金ですね。
①お金
②都道府県
③研修内容
ひとつずつ見ていきましょう。

①お金

昔の時代の研修医=医者になりたての時は、
本当に薄給でほとんどお金はもらえてなかった様です。
ただ、今は最低でもいくら、という基準が国で定められています。
これは上限は決まっていませんし、国や県から指定されるわけではありません
つまり
「病院がある程度自由に決められるのです」
やっぱりいくら志高く医師になった人でも。
同じ環境であれば少しでもお金がもらえた方がうれしいですよね。
それに。
勉強にもお金が必要になります。
勉強する教材となる「医学書」つまり「テキスト」なんですが。
数が膨大にあるのに加え。

めちゃくちゃ高い!

本当に簡単にお金がどんどん飛んでいく。。。
なので、
志が高い人でも、
少なくとも研修期間中、ある程度は勉強のためにお金にこだわるのは大事だと、
個人的には思っています。
少しだけ具体的に話をすると。
都会にあるもしくは有名病院であるほど
給料がやや低めの傾向があり、一般職の方と同じぐらいの給料。
それに対し。
地方であればあるほど給料が上がり、
それこそいわゆる「医者」とかわらない給料を
「初期研修医」の時からもらうことも可能です。
ただこれだけで決めることなく、次の項目も考えて選択することが大事です。
「一生が決まる」
というと大げさかもしれませんが。
間違ってはいないかもしれないので。

②都道府県

医者、といってもストレートで合格し大学を卒業しても24歳
初期研修が終わるころには26歳になっています。
そうなった時。
もちろん男性はそこまで考えないかもしれませんが。
女性の親としては、

地元に帰ってきて欲しい

と思う親が多い様です。

そのためか、大学卒業後に地元に戻る女性が多いですね。
あとは、やはり。
特に都会出身の人に多いですが。

働く場所はある程度都会がいい

という方も多いですね。

医師も人間ですから、
これは仕方の無いことだと思います。

③研修内容

最後に研修内容です。
「初期研修」というくらいなので。
指導をしてくれる上級医や、その施設の環境・設備
そして研修を共にする同期の人数
それによって2年間のノビが決まると言っても過言ではありません
「有名研修病院」という名のつく病院では倍率が3〜4倍になることもざら
それを吟味するために
早い学生は4年生のころから長期休みを利用して、
一般でいうインターンのように病院見学・病院実習を行います。
就職活動ですね。
もちろん、「一般的に良い病院」であっても、
「自分に合った病院」とはかぎりません。
俗に言う「雰囲気が良い」とは、こういう事を言うんでしょうね。
もちろん他にも選ぶ基準はそれぞれ。
そして、
上の3つにどう優先順位をつけているかもそれぞれですね。
「一生が決まる」
というとやり過ぎな感じがありますが。
それでも大事な初期研修。
また今度。
あくまで僕が
どんな風に病院見学をして。
どんな風に病院を選択したか。
マッチングをどうやって乗り切ったのか。
そんなところをまたお話ししていこうと思います。
これは医学生にしか需要がないテーマかもしれませんね。

若干、というか。
最後は大分脱線してしまいましたね。
「初期研修」をテーマで話す前半戦。
いかがでしたでしょうか。
若干需要が医学生に特化した内容だったかもしれませんね。
明日はその「プライベート」についてお話ししていきます。
周りに「研修医」がいる方も、そうでない方も。
実際どんな研修を送っているのか、興味がある方は覗きにきてくださいね。
ではでは。
今日のTake home messageは・・・お休みです。
ぶっちゃけ、そんなに覚えておくことはないですね。
ではでは。
またあした。
今日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
2019/05/18 masa

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