masaです。
〜masaってこんな人〜
関西在住の勤務医で、病院〜診療所で勤務
外来から病棟、訪問診療など広い範囲で医療に従事
同い年の看護師の妻と結婚し、現在長女・長男が生まれ4人暮らし(妻育休中)
医師としての業務と父・夫としての育児に奔走中
Twitter、ブログ(ほそぼそyoutube)で医者看護師夫婦の日常の情報を発信中
心理的安全性とはなにか
【心理的安全性】は、複数の人間が団結し、一つのことを成し遂げようとするときに話題にあがるワードで、簡単に言えば、各個人が組織の中で発言する時のハードルが低ければ、その組織は【心理的安全性】がある組織、と言えます。
実際に、日々仕事をしている中で、
こんなこといったら、何か周りに言われるんじゃないか・・・
って思うことってありません? masaは結構あります。
本来理想的な職場としては、
がよく挙げられます。ただ、どうしてもさっき例にあげたような、
よかれと思って行動しても、罰を受けるかも知れない
という対人関係のリスクが理想的な職場の構築を阻害してしまいます。対人関係のリスクとは、もっといえば自分の発言によって「無知・無能・邪魔・否定的」と他者に思われるリスクのことです。
本来チームとは、「互いにアイデアを生み出す。共に問題に取り組む。共に目標やゴールに向かう」という活動があってこそ、で、そのためには当然心理的安全性が重要になります。
もっと簡潔に言えば
が理想的な職場(心理的安全性が高い)と言えるってことですね。本当はこれだけだと、ただのなれ合い=ぬるま湯のようになってしまっている組織も含まれてしまうので、「仕事の基準が高い」という項目も意識する必要がありますが、今回は割愛しましょう。
心理的安全性が高いと何がよいのか?
報告は様々存在しますが、まず、心理的安全性が高いチームは離職率が低く、収益性が高いと言われています。また、masaも妻の医療職なので、医療に関して言えば、心理的安全な医療チームはやり方への習熟が早く、手術の成功率が高い、とも言われています。
この辺りは職種に限らず、フリーで働いている人以外は何となくイメージできるのではないでしょうか?
と
どちらの生産性が高いかは明らかですよね。
もちろんこのような組織では、逆にコンフリクト=意見の衝突は促進されます。建設的、とはいえ、気兼ねなく意見を言い合えば、対立する意見も出てきますよね。人間関係のコンフリクトにさいなまれている方は
そんな職場、生産性が高いはず無いじゃないか
という意見を持つかもしれませんが、実はコンフリクトにはいくつか種類があります。もちろん基本的には組織におけるコンフリクトは悪影響とされていますが、心理的安全性が保たれているという条件下であれば、タスクに関するコンフリクトについては組織の業績にプラスに働く、という研究結果があります。
人間関係で衝突するのはmasaももちろんまっぴらごめんですが、仕事の上でのディスカッション・対立であればむしろウェルカムという精神で仕事をしていけたら理想的ですよね。そのためには【心理的安全性の構築】が不可欠、という訳です。
人が心理的安全を感じる条件
では、どのようにしたら人は心理的安全性を感じることができるのでしょうか。
特にmasaと同じように指導者の立場に近づけば近づくほど気になる人も多いのではないでしょうか。この辺りは海外と日本で違いはあるみたいです。元々「心理的安全性」という考え自体が、Googleで実践されて成果が報告されたことで広まった考え方ですからね。
また、日本と外国人では生まれ育った環境や習慣、考え方が間違いなく異なります。心理的安全性=心地よさを感じる条件も違って当然と言えるかもしれませんね。
日本の組織では、以下の4つの因子があるときに心理的安全性が感じられると言われています。
①、②に関しては説明は不要でしょう。そんな職場が理想的ですよね。
③と④については少し説明を入れると、③に関しては、新しい物事への挑戦が許される風土・文化があること、④も同様に、新しいもの・奇妙なもの(人と変わっていること)を受け入れる文化があること、と言われています。
③、④に関しては「文化」なので即座に実践できるものでは有りませんが、①や②に関しては明日から職場ですぐ実践することも可能ではないでしょうか。後輩目線で、皆さんの職場は互いに話しかけやすいでしょうか? 助け合いの精神があるでしょうか?
おすすめの書籍「心理的安全性のつくりかた」石井遼介 著
masaが心理的安全性を勉強するためにまず読んだのはこちらの本です。
300p越えと読み応えはありますが、内容はとてもわかりやすく予備知識なく読んでもスムーズに頭に入ってきます。実際にどのように行動に移せばよいか、という所まで網羅してあり、ノウハウ本とは違って背景から知識を得る事ができる良書です。
ここまでのmasaの紹介記事を読んで、「心理的安全性」に興味が出てきた方は是非、本屋さんで立ち読みしてみてはいかがでしょうか。
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