医師のマネーリテラシーが低い理由
メイン1:そもそも金融教育をうける機会がない
これは医師に限らず、今の日本国民みんなに当てはまる理由かもしれません。日本ではそもそも、マネーリテラシーを高めるための公的な金融教育公的は全くといっていいほど提供されません。勉強のエリートである医師も、勉強していないことは分からないのは当然です。
たまにいるマネーリテラシーが高い人は、幼少期よりマネーリテラシーの高い親が自主的に教育することでそのリテラシーを引き継いできたのが現実でしょう。
かくいうmasaも初期研修終了時点で投資などに自分から興味を持つまで親を含めて人から金融教育を受けたことはありませんでした。自分で勉強した後に、親に聞いてみたら親はしっかりマネーリテラシーを持っていた、という落ちでしたが(親は金融系に勤務)。
ともかく医師のマネーリテラシーが低い理由の一つ目は、
これまで金融教育をまともに受けてきていないから
ですね。ただこれに関しては学校の問題、という訳では無く、金融教育に関しては各家庭でしっかりやっていくべきだと思っています。
学校の先生が割ける時間はもうありませんからね。
ちなみに、masa家はジュニアNISAを利用して金融教育していく計画を立てています。
興味がある方はこちらの記事もご覧下さい。
あとはこの記事を作成しておいて元も子もない話ですが、医師ほどの高級取りであれば(少なくとも2022年現在の状況ならば)無理に投資を含めた資産形成をせずとも余裕のあるライフプランを立てられる、っていうのもありますね。
普通にしていたら多少ぼったくられても生活が破綻することはないから危機感がない。
これも真理だと思います
とはいえ、余裕があるライフプランか、と言われると疑問が生じるので、この記事を読んでいる皆さんには是非資産形成に前向きになってもらえればな、と。
実は、マネーリテラシーの低さについてはこれがメインの理由で、次からはサブ的な理由になります。ここからは【医師】という職場環境が如何に資産形成にマイナスか、という視点で話をしていこうと思います。
サブ1:世間・医療業界に漂う性善説
これも昔からの風潮、といってしまえば終わりなのですが、【医師=患者さんのために身を粉にして働くのが当然】という性善説がしみついており(否定はしていないし、masaもそうであるべきとはかんがえてます)、お金の事を意識している医師(自分)に何となく嫌なイメージ・抵抗がある、って医師の方も多いと思います。古いドラマですが、白い巨塔のイメージでしょうか。
実際、職場で給料の話をするだけでも少し後ろめたい思いになったことすらありますね。病院見学に来てくれた学生さんに給料明細を見せたときも、凄く申し訳なさそうにしていた覚えがあります(詳しくはこちらの記事参照)。
まぁ、そんな医者なかなかいないから戸惑っただけかも知れません
ともかく、お金の事を考える=良くない事、なんて雰囲気は医療業界でもまだ残っていると思います。日本の風土で「清貧こそ美徳」なんて話もありますからね。
「清らか」であるのは大事とは思いますが、「貧しい」必要はないと思うmasaです。
子供がいる今、余計にそう思います。本当に皆さん忘れがちですが、医師も人間ですからね。
サブ2:保険があるから大丈夫という誤解
これも日本独自、と言えるかも知れませんが、日本はとにかくお金を貯める≒保険のイメージがとても強い。そもそも保険って、
人の死亡・火災などの偶発的事故の発生の蓋然性が統計的方法その他によってある程度まで予知できる場合、共通にその事故の脅威を受ける者が、あらかじめ一定の掛金(保険料)を互いに拠出しておき、積立金を用いてその事故(保険事故)に遇った人に一定金額(保険金)を与え、損害を填補する制度。
と広辞苑にもあるとおり、あり得ないわけではないが起こる可能性が高くない事柄(死亡事故・災害など)に対し、もしも起きた時に持っている資産では対応出来ないために毎月一定額のお金を払って備えておくものです。
長々と書いていますが、言ってしまうと
保険はお金を貯めるためのシステムではない
という事です。
つまり、【貯蓄型保険】って、それだけで矛盾している単語なんですね。それでも日本は海外と比べてとてつもなく保険への信仰心が強い。それこそ私達の親、祖父母世代からの「保険は入って当然」という考え方が強いですから、先ほどの親からの(間違った)金融教育のたまもの、と言えるかも知れません。
そしてその逆で、海外ほど、投資に対するイメージが悪い。あまりにも保険=安全、投資=怖い・ギャンブルという風潮がはびこっていますね。
これは保険会社の戦略が上手い、とも言えますが
もちろんmasaも保険には入っているのですが、必要以上の保険にはいる必要はありません。この【必要以上】を見極めることが出来るかがポイントですね。
詳しくはこちらの記事を見て下さいね。
サブ3:医師の高いプライドが情報収集の邪魔をしている
masaとしてはそんなつもりはないのですが、医師は職業柄、どうしても医療というチームのリーダーになりがちです。チーム医療、と言われていますが、リーダーの様な立ち位置は医師がこなすことになります。だから、というわけではないでしょうが、どうしても医師の中には職場で同僚などにお金の話を教えてもらう、という発想がぜんぜんありません。
masaも職場でお金の話をしたのは本当に数えるくらいしかないんじゃないかな。
ツイッターなどをしていると、みんながみんな株式投資をやってるのでは?なんて誤解しそうになりますが、実際全くそんなことありませんからね。
サブ4:そもそもこれまでの時代はそんな事考える必要がなかった
また、古いお医者さんは、そもそもこれまでの医師は製薬会社からの接待など(今は全くといっていいほどありません)で給料を使うこともありませんでしたから、【資産形成】何て勉強せず、多少鴨にされても問題なかったっていうのもありますね。
ただ、今の時代は医師にとってもあんまりいい未来が待っていると思えない国に日本はなってしまったので、その考えをお持ちの方は改める必要があるかも知れません(詳しくはこちらの記事をチェック)。
さて。ここまでマネーリテラシーと散々言ってきてなんですが、どのくらいの事がわかれば「私のマネーリテラシーは大丈夫!」といって良いのでしょうか。
masaなりに、コレが分かっている人はマネーリテラシー大丈夫!っていうチェックリストを次のページに載せてみたので、参考にしてみて下さい。
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