平成から令和になって、皆さんはなにか変わったでしょうか?
いつもよりは少しゆっくりとしたペースの業務、
といった具合ですかね。
さて、昨日は少し毛色が変わったブログ内容でしたが、
これからも週に1回はあんな感じの雑記な内容を出していきます。
ただ、基本のスタンスが医学情報の発信であることは変えないつもりなので、
これからも一般の方にも大事な情報をわかりやすく伝えていきますね。
『白癬症』と言われて、
ピンとくる方はどれくらい居るのでしょうか。
きっとそういう方は、
医療関係者か、福祉施設の方々ではないでしょうか。
簡潔に言ってしまえば
『水虫』の話
です。
もちろん違う所に出来るのもひっくるめて『白癬症』ですが、今回は『水虫=足白癬』について話をしていきます。
*ここからはわかりやすく『白癬』=『水虫』で話を進めます。 ご了承ください。
一般の方に、
大事なことを、
わかりやすく。
頑張ります。
○概論
『白癬症』は、厳密には
『表在性真菌症』の中の一つで、
体の表面で真菌という病原微生物が悪さをする
病気の総称です。
ここでいう真菌は色んな種類の真菌がありますが、
その中でも代表的、
というより検出される真菌のほとんどが白癬菌群なので、
『表在性真菌症』≒『白癬症』でも不都合はないと思われます。
「何かかゆいイメージ」 「不潔な人がなるイメージ」 「寝たきりのおじいちゃん、おばあちゃんしかならないイメージ」
最後のは介護施設の方のイメージかもしれません。
一つずつ見ていきましょう。
まず水虫が増える時期は5月頃。
じめじめしだし、汗を書きやすくなる季節に増えてきます。
報告にもよりますが、
5月には5人に1人が足に水虫を飼っている、なんて報告もあります。
あ、ここでいう「飼っている」とは、
「足に存在している」なので、「悪さをしている」かどうかは分かりません。
注意してください。
さて、それだけ夏に向けて増えてくる『水虫』ですが、
やはり冬になってくると減少してきます。
ただ、ここで重要なのが、
数は減るため症状は収まるものの、
治癒はしていない、
というところが重要です。
ですので治療していないと、
再度増える時期を迎えると復活
してきてしまいます。
では、患者さんの年齢は関係するのでしょうか。
年齢が上がるにつれて頻度が増加するとされ、
爪に起こる水虫(爪白癬)では
60歳以上の高齢者の4割が発症していた、
というデータもある様です。
「寝たきりのおじいちゃん、おばあちゃんがかかる」
というイメージは合っている様ですね。
お話したように、「
じめじめ」しているところに増えてくる病気なので
汗を掻きやすい男性、特に働き盛りの中年男性で増えてきている
との報告もあります。
次にお話するような症状がでてきている男性は、
「俺は大丈夫」と思い込まずに、一度注意して足の間を見てみてください。
当てはまるものがないか、checkしてみましょう。
<水虫のリスク> ・加齢 ・男性 ・高コレステロール ・骨・関節の疾病 ・平均気温の高さ ・同居家族に真菌症あり
また、ロッカールームやスイミングスクールの施設を、サンダルなしで歩く事も感染の原因になってしまいます。
予防の項目でもお話しますが、
足の清潔には、是非注意しましょうね。
後は犬やネコからも感染することがあるので注意が必要ですね。
○症状
また放っておいて悪化するとひび割れが出てきて
痛みの原因になることも。
この段階では痛みは軽度であることが多く、
放っておかれることも多いですが、
ここから別のばい菌が侵入して重症の感染症を引き起こしてしまうこともあるので、
やはり早めの対応が大事になります。
さて、ではどんな検査をしていけばいいのでしょうか。
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