○原因、そして医者に伝えて欲しいこと
さて、もう一度お伝えしておきますね。
「ほとんどの患者では原因物質は分からない事をが多いです!」
・・・
わかりました?
もう一度言いましょうか?
「じんましんはほぼ原因はわかりません!」
以上になります。
ありがとうございました(笑)。
ありがとうございました(笑)。
なんだか医療者としてなさけない様にきこえますが、
実際そうです。
実際そうです。
じんましん、として救急外来に来られる患者さんが、
「あ、そういえば昨日初めて○○を食べました!
その時からぶつぶつが出てるんです!」
なんてことはほとんどありません。
普段と変わらない日常を送り、
突然出てきたぶつぶつにびっくりして病院に来る人がほとんど。
突然出てきたぶつぶつにびっくりして病院に来る人がほとんど。
そして救急の場では詳細な検査が出来ないことも多いです。
で、「後日外来に来てね」、って伝えたら、
もう治っちゃって外来にこない。
もう治っちゃって外来にこない。
これがじんましんの患者さんの良くあるストーリーです。
ただもちろん原因が分かる患者さんもいます。
原因が分かる時は次の様なものがあります。
①アレルギー性じんましん ②物理性じんましん ③コリン性じんましん ④接触じんましん ⑤食物依存性運動誘発アナフィラキシー
ひとつひとつご紹介するのはまたの機会にしますが、
これに関わる質問の答えが医療者に伝えて欲しい事項になります。
これに関わる質問の答えが医療者に伝えて欲しい事項になります。
★伝えて欲しいこと★
・食べたもの、薬(特に新規開始)、
環境の変化(職場・引っ越しなど)
・寒冷、日光などの皮膚への刺激
・じんましんが一部だけなら、そこに接触していた物
(湿布やブレスレットなどないか)
・じんましんが出てきた状況(直前に運動してないか) ・かゆみ以外の症状
これに加えて、「アニサキスアレルギー」でお話しした、
腹痛・呼吸苦などの症状がないかが大切です。
腹痛・呼吸苦などの症状がないかが大切です。
少ししつこくなりましたかね。
○治療
じんましんで原因が分からず、
長期的な付き合いになる場合はまた次回。
長期的な付き合いになる場合はまた次回。
その上で今回は救急外来に来た時にどうするか、
をお話しします。
をお話しします。
まず、「塗り薬」を使っている患者さんがおられます。
さて、この塗り薬。
「基本的に効果はありません」
聞こえたでしょうか?
「塗り薬はじんましんに効果はありません」
じんましんに似た形で「虫さされ」がありますが、
虫さされとじんましんは違うので注意が必要です。
虫さされとじんましんは違うので注意が必要です。
では、どんな薬が効果があるのでしょうか。
飲み薬でアレルギーを抑える薬を使用します。
特に、
24時間以内に始まったじんましんに対しては、
H2ブロッカーと呼ばれる薬が効果があります。
24時間以内に始まったじんましんに対しては、
H2ブロッカーと呼ばれる薬が効果があります。
救急外来で出される薬も基本これではないでしょうか。
副作用としては眠気、が来ることがあるので、
「運転して病院にきている方は注意が必要」
です。
「運転して病院にきている方は注意が必要」
です。
また、ステロイド、と呼ばれる薬もありますが、
こちらは薬自体の副作用が多いので、
アナフィラキシーと呼ばれる程症状が強くなければ必要はありません。
こちらは薬自体の副作用が多いので、
アナフィラキシーと呼ばれる程症状が強くなければ必要はありません。
本日は以上になります。
今日はすこし短かったかもしれないですね。
慢性じんましん、と呼ばれる、外来で長い付き合いになる病気についてはまた後日。
今日のTake home messageはこちらです。
★Take home message★
・じんましんは原因不明が多い
・じんましんは塗り薬は効かない
・ぶつぶつ以外の症状がないかが大事
以上になります。
新しい年号を迎えても、平和な日々が続くことを祈ります。
ではまた後日。
連続更新が続けられることを祈って。
2019/05/02 masa
コメント